こんなトコロにトン・ウェイ ~ 主演ドラマ
"香港カンフー ドラゴン少林寺!!"

"燃えよドラゴン"の冒頭でリーに蹴りを指導されていた少年、トン・ワイ(トン・ウェイ)をご存じの方は多いでしょう。その後、ジャッキー・チュンや孟飛と共演したり、アクション監督をしたりなどと活躍しているようですが、今回はリクエストにお応えし、彼の幻の主演ドラマ、香港カンフー ドラゴン少林寺 のあらすじをご紹介致します。大阪では毎週水曜の夜7時からやっていたのですが、急激にカンフー熱が冷めた為に打ち切りとなり、いつの間にか夕方の半端な時間に他局でたらい回しのように放映されていたのでした。出演は見たような顔ばかりだったかも知れませんが、主人公の方世玉が彼だった事しか判りませんずら、すまんのぉ~。ノスタルジー溢れる主題歌は歌のお兄さんみたいな人が無難にこなしており、日本語でも歌えるように音節数を合わせて字幕が出ておりました(う~ん、スバラシき功夫モノ隆盛時代)。さて、おぼろげな記憶を頼りにどこまで語れますことやら、べんべん!

香港カンフー ドラゴン少林寺 大体のおハナシ

映画では人格者として描かれている方世玉ですが、このドラマに於いてはかなりどうしようもない奴です。お話は、少林寺での若者達の青春を描いた軽いコメディーから、次第に感動タッチへと発展して行きます。誰が死んだの生き残ったのとか、ハナシの順序などがかなり曖昧になっていると思われますので、更に正確に覚えていらっしゃる方は、ご遠慮なくおタレ込み下さい。尚、当時はビデオなんてリッチな身分ではございませんどしたのでご了承下さい。
(画像はブルース・リーの"燃えよドラゴン", 孟飛と共演の"戚繼光"より)


主人公はいつも母親に叱られてばかりのわんぱく少年方世玉、彼はお人好しで気の弱い胡恵乾を子分にし、入門試験を受けるべく、少林寺へと向かった。元々少しは腕の立つ世玉は悪知恵を遣って合格、全く武術の心得のない恵乾まで入門させる事に成功する。道中出会った洪熙官は難なく合格。優等生っぽく落ち着いた洪熙官を、世玉はどうも好きになれない。

暫くして、世玉は以前に出会って一目惚れした気の強い娘に出会う。南門で仏道を学ぶ事になった娘に世玉はあれこれちょっかいを出すが、一向に相手にされないどころか、娘は優しく強い洪熙官に惹かれていく。胡恵乾は胡恵乾で大人しい娘リンリンと密会を重ねたりなんかしてもう丸っきり青春ドラマよ。

寺には何かと口うるさく彼らを監視してはいじめるカイクウ上人や兄弟子達がいたが、ユーモラスでおちゃめなカイチン上人に温かく見守られて門弟達は成長し、友情を育んでいくのであった。

そんなある日、恵乾の父親が病に倒れたとの知らせが入った。だが修行中の身である彼が自由に山を下りる事は許されない。未熟なまま寺を出る試験を受けたがやはり不合格、どうしても帰らねばならない恵乾は、泣く泣く犬の抜け穴から出て行った。やがて修行を終えて寺を出た世玉、熙官を始め門弟達は、悪名高き"竜王"と呼ばれる皇帝を倒そうと結束を固めていく。

さて修行は終えたがまだまだ人間の出来ていない世玉は、依然として恋敵である熙官を騙し、ある腕の立つ女性と闘わせた。彼女は、自分を負かした男と結婚すると決めている事で有名な美人であった。何も知らずにあっさり勝ってしまった熙官は彼女に付きまとわれる事になってしまった。その事を知った世玉の友人の一人は愕然とする。彼は、その女に結婚を申し込む為に少林寺で修行して帰って来たのだった。いやぁ~、ヒドイ奴だね方世玉。最初は迷惑がっていた熙官もいつしか女の良さを知り、二人はおしどり夫婦となった!

 トン・ウェイ&孟飛
 ツーショット in
 戚 繼 光 

はてさて、世玉の陰謀により失恋させられてしまった娘は尚も世玉には振り向かず、他の少林寺門弟と恋に落ちていく。物静かで思慮深く、神秘のベールに包まれた彼は何かに悩み、娘との恋をためらっているかのようであった。一方、世玉は世玉で、ナゾのおてんば娘に翻弄される内、そのエネルギッシュな若い魅力に惹き付けられていく。

その頃、少林寺では-----
いじわるカイクウは年老いた大僧正から、跡継ぎをカイチンに決めていると聞かされ、何年も寺の為に尽くして来たのにと不満を爆発させる。
"カイクウよ、お前は野望が大きすぎるのじゃ..."
そして大僧正はナゾの死を遂げた。

リンリンとの恋が実り、ささやかな幸せを手にしようとする恵乾を皇帝の遣いが訪れた。二人の結婚式を挙げてやる代わりに師匠、カイチンを暗殺しろというのだ。リンリンを人質に取られた彼は決心のつかぬまま、大僧正の葬儀に紛れ込んだ。そこへ押し入った悪党共はカイチンを襲い、混乱の中、恵乾は成り行きでカイチンにトドメをさしてしまう。師匠の復讐に燃える友たちに真実を告げられずに悩む恵乾を、悪党達は尚も解放しようとはしなかった。彼はリンリンを連れて逃げようとしたが見つかり、リンリンは殺されてしまう。恵乾はついに全てを打ち明け、陰謀を知った方世玉達は悪党一味を全滅させる。彼らと結託していた事を知られたカイクウは寺を追われ、コソ泥となってみじめな余生を送ることとなった。

そして竜王の正体がついに明らかになった。それは洪熙官に失恋した娘と恋に堕ちたかつての兄弟弟子であった。世玉が仲良くなった娘はその妹だったのだ。竜王は民の為の政治を目指しており、悪事は手下達の陰なる策略だったという。彼は少林寺派と共に国作りに励むことを誓い、妹は世玉に嫁がせることを約束する。かくして、一同は珍しいタイプのハッピーエンディングを迎えた..... (完)


"こんなトコロに"写真館孟飛城入口

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