その時、2人の子供を連れて立ち去る老人がいた。 ヒーロー世玉にベタボレの子供達..... 「大きくなったら方世玉みたいになるよ!」 「ああ、マイじぃさんかい、近くで漁をしているよ でも素性はよく判らない..... 時々、茶を呑みに来るけど、滅多に口を開かないからな」 「拳法の使い手だったという噂だ。 片足が不自由なのは、そのせいらしい」 何だか気になる世玉であった。 その頃、提督府では..... |
「あんたがくれた前金の1千万両で俺はこの女を半分買った。
方世玉の死体と引き換えに残金1千万両を頂けば、全部俺のものだ」 「馬鹿め、さらって来ればタダだぞ、 ところで龍之介よ、仲間を紹介しよう、ティン!」 そこへ現れたのは何と、つい今しがた世玉と友になった筈のティンであった。 「ははは、あんたに習って、俺も残金は払わずに女を貰う事にした!」 |
龍之介は、マーの手下が日本から呼び寄せた刺客であった。 一体彼はどんな手を使って、世玉を陥れようというのか、 中国拳法にも通じているという彼が選んだ「梅花樁」での決闘とは.....?! そして杭の立ち並ぶここは、提督府公認試合の会場..... |
第1頁 | 扇の間 |
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