Five Masters Of Death
少林五祖 - 第二頁
革命派の暗号をたよりに仲間を探す五人のもとには次々に愛国者達が集まった。しかし、門弟に裏切り者がいたという少林寺の信頼を取り戻すのは容易ではなかった。
着実に仲間を増やしていくチャイもここで試練にぶつかっていた。
「俺達の方が本物の愛国者だ、いつだって闘う準備はある。
裏切り者の少林寺派の出る幕じゃないぜ。」
「私は誠実だ、そして愛国者だ。力を合わせれば必ず勝てる、協力してくれないか。」
結局、説得をあきらめて先を急ごうとするチャイ一行であったが、この時、既に敵が行く手をふさいでいた。
斧を操る敵、パイとその手下に皆殺しにされかけた一同を、チャイは捨て身で救った。
その姿を目の当たりにし、協力を渋っていた者達も彼の誠実さを知り、共に闘う決心をしたのであった。
革命組織のリーダーに出会ったリーは、彼等の隠れ家に案内されていた。
仲間の多さに気を大きくしたリーは、奇襲攻撃を仕掛けようと提案する。
無駄な犠牲を出さないためにも、もっと数を増やして力を蓄えてからの方がいいとリーダーの制するのも聞かず、
血気にはやる若者達を引き連れて出掛けてしまった。
その結果、返り討ちに会い、多くの同志を失うことになった。
駆けつけたリーダーも又、命を落としてしまった。
リーが駆け寄ったが既に遅く、敵も姿を消してしまった。
「済まない、俺のせいだ、俺があせったばかりに.....
俺が君達を殺したも同じだ」
自分を責めるリー。
今後は決して短気を起こさないと仲間に誓った。
<前頁 * 第2頁 * 次頁>