Five Masters Of Death
少林五祖 - 第八頁

ファンの足技が宿敵、チンに致命傷を負わせた。
だがその瞬間、チンは最後の力で猛反撃を開始した。 二人はもつれ合いながら坂を転がり、川中へと落ちた。

棍術で斧使いのパイを川へ追い込んだチャイの前に、共に息絶えた二人の姿があった。

最年少のマーは死闘の末、裏切り者フーイーを討ち取った。 フーと共に彼のもとに駆け寄ったチャイがファンの死を告げた。

「.....リーはまだか?!」

その時、目の前の崖を転がり落ちる者があった。 リーと闘っていた筈のチャンである。

「リーももう生きてはいないな...」
崖の下で事切れたチャンの右手が握りしめていたものは、他でもない、リーのはらわただったのである。

間もなく、崖の上からもう一つの死体が転がり始めた.....
一足遅れで駆けつけた皇帝の援軍が見たものは、さらされた味方達の哀れな姿であった。

その頃-----
役目を果たした三人は川を下り、鄭成功の待つ会合の地へと向かっていた。

The End	広場には既に人が集まり始めていた。 戦死した二人の亡骸を抱えて現れた三人を、革命の同志達と歓声が迎えた。 静かに壇上に運ばれる二人... 見守る人々の胸には決意がみなぎっていた。 今、始まろうとしいる、民族の誇りをかけた... そして間もなく政府軍によって鎮圧されようとしている闘いに向けての----- <前頁 * 第８頁>

第１頁	扇の間