THE SECRET OF THE SHAOLIN POLES
方世玉大破梅花樁 - 第四頁


きゃあ~死なないで~
「母さんに頼んで薬を持ってきて貰ってくれ.....」

そう言って意識を失う世玉 .....いや、実際はごちゃごちゃとあるのだがとにかく.....
母親が駆けつけた時には世玉は息を引き取っていた。

葬儀の噂を聞きつけ、早速、龍之介が現れた。

「中を改めさせて貰うぞ、死体がないと金が貰えんのでな」
そう言って叩き割った棺は空であった。

「何故、方世玉たった1人の為に、お前達は命を懸けるのだ?」
元々はマイの兄弟子であり、漢人でもあるマー提督には、その訳が判っていた。
そして、その事を利用し、方世玉をおびき出そうとしていた…

その頃..... 眠ったままの世玉を乗せて走る老人マイ。 世玉は薬草により、奇跡の回復を遂げていたのだ。

「方世玉が人魚になっちゃったー♪」
無邪気に喜ぶ子供達。

自分を逃がした為に村人が犠牲になった事を知り、助けに行こうと焦る世玉を老人が制する。

「何故止めるんだ、みんな俺の為に捕まったんだぞ!」
「その通りだ、お前の為に命だって棄てるだろう!」

世玉を杖でシバキ倒すマイ… めっぽう強い。 がくりと腰を落とす世玉。

「お前はこれまで、命を懸けて彼らの為に闘って来た、だから今回は彼らが血を流しお前を守る、公平じゃないか」
世玉の義に、村人達も義で応えているのだ。
「よく考えろ、負けたのは未熟だからだ。 今、助けに行っても逆に人質を死なせるだけだ、お前自身もな…」

新たなる師匠の元で修行を続ける世玉。

「闘いで血を流したくなければ、ここで汗を流せ!」
容赦なく振られる杖.....
「バランスだ、集中しろ、最後まで粘れ!」

その頃、提督府では…

退屈余って世玉の女友達に手を出そうとする龍之介。

彼女の危機を救ったのは龍之介に囲われた遊女であった。 龍之介の怒りを買った彼女は、一撃のもとに殺されてしまった。

「その娘を放してあげて。女には、命よりも大事なものがあるのよ.....ガクッ」

騒ぎにマー提督と部下達がやって来た。
「3日以内に方世玉が現れなければ、その女を杭の上でナニするがよい。 5日経っても来なければ、母親を殺す。この事は噂で流せ」

世玉の居場所を聞き出す為の拷問は、尚も続けられた。

龍之介を連れて来た雷彪らを殺して戻ったマイは、人質が次々に死んでいる事を世玉に告げた。
噂も、マーの策略に違いない。

「罠であっても行きます!」

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