画像は英語版DVDからだが、原語版動画を見てようやく話の全貌を理解するの巻。
やっぱり英語版だと感情移入しにくいなぁ… と言うより、そもそも台詞の意図が判らない!
…で一体、誰が何なのさ?
お話
王一家の長男(譚道良)は、サイゴンに行ったきり連絡が取れなくなった弟、廷武(孟飛)を探す為、友人に船を借りた。
(中国語版で1度だけ名前が呼ばれたので、字は判らないけど発音記号を書いとくわー!)
ベトナム行きの交通は全て止まっている為、劉箜という男の一味に船を譲れと迫られるが、あっさりと撃退し、出発する。
劉の行き先もサイゴン。
何十トンもの金塊を回収する為、あるグループのボスの嫁、けいこさん(仮名)が雇ったのであった。
別の船を調達し、保管場所に着いてみると、金塊が無い。
けいこさん(仮名)は、最初から腹黒さをにじませている劉と他の手下を連れ、毒龍島へと向かう。
ボスも遅れて毒龍島へと急ぐ。
その頃、弟、孟飛は、通りすがりに暴漢から助けたフィリピンの新聞特派員、リンダと共に香港に帰ろうと、戦火の中を港に向かっていた。
運良く兄に出合うが、一刻を争う折に荷物を取りに行くと主張し、兄弟喧嘩が始まる。
だが、爆撃が迫り、3人は船へと急いだ。
難民達が押し寄せると、荷物はダメなのに彼らは乗せるのかとごねる弟、孟飛。
口論する内、又も砲撃を受け、難民達は勝手に乗船してしまった。
もう一杯一杯、という所へ無理に乗って来た銀行男、こいつが小悪党なのだった。
兄弟喧嘩も命懸け
その夜は嵐となり、王兄弟の乗った船は難破し、多くの犠牲者が出た。
船主は兄、譚道良に妹、阿梅(英名エイミー)を託して息を引き取る。
これからこの島で、力を合わせて生き延びねばならない彼ら…
当然ながら、硬派な兄とエイミーの地味な♥という展開が待っている。
幸い、島だから食べ物は豊富、住む場所は洞窟。
何だかんだ、根は優しく、みんなに親切な弟、孟飛ちゃんであった。
ある日、彼はリンダとの婚約を兄に報告する。
その闇に映えた顔が何と… 少林五祖の隠れ家のシーンにそっくりなのだ、アハハ。
一方、サイゴンでは、リンダを探すノッポさん似の変なノリの男、レイモンが、けいこさん(仮名)の機嫌を取って毒龍島へ同行する事に成功する。
果たして… 金塊は盗まれたのではなく、安全な場所に運び出され保管されていたのだ。
雇われの劉とその仲間は、手下達に「けいこさん(仮名)がノッポさんと浮気をしている」と吹き込み、金塊を持ち逃げしようと企む。
その頃、若い2人は…
捕まえてごらんなさ~い、アハハハハ♪
「僕達の出逢いって奇跡だと思わない?」
「そうね、奇跡だわ…」
いや、台本やろっ!(爆)
浅瀬では一味が、目立つ行動を取るな、とのけいこさん(仮名)の言い付けに背き、水浴び中の難民女性達を襲おうとしていた。
悲鳴を聞いて駆け付け、撃退する孟飛ちゃん、パンいちで逃げて行く男達…
隠れ家に戻り、島によそ者がいる事を報告した彼らの下品な行いを、けいこさん(仮名)は酷く罵る。
そして、船に乗り合わせた神父により、2人の結婚式が執り行われた。
そこへ現れたノッポさん。
リンダに駆け寄り、抱き付く。
「お前は誰だ!」
「お前こそ誰だ!」
闘い始める男2人…
虫か君らっ!
実は、ノッポさんはリンダの婚約者だったのだ。
そんなもんがいたとは初耳の孟飛ちゃん、どーするの???
迷わず孟飛を選んだリンダは、ノッポさんに
「あなたは私にとって恋人ではなく、ずっと兄のような存在だったの。だけど言い出せなくて…」
えぇぇええ~っ?
心変わりですら無いんですか。
十字を切る神父…
潔く立ち去ろうとするノッポさんを呼び止め、「妹」とここにいればいい、友達になろう、と言う兄。
人格者を通り越して、もはやただの無神経人間のお兄ちゃんであった…!
快諾するノッポさん。
アホやね、君♪
その後は、何事も無かったかのようにボケをかましまくる明るい好青年である。
この様子を隠れて見ていた劉達が、けいこさん(仮名)に告げ口かと思いきや、味方のいなくなった彼女を攻撃する。
フラフラになった彼女が兄の所に逃げて来ると、エイミーは誤解して飛び出し、連れ戻そうと追い掛けたリンダと共に一味に捉えられてしまう。
2人が朝になっても帰らない為、ノッポさんは孟飛ちゃんを彼らの隠れ家に案内するのであった。

目覚めたけいこさん(仮名)は、神父から、自分のせいでエイミーが誤解した事、金塊の話をノッポさんから聞いている事を知らされる。
今後どうするかは、傷が良くなってから改めて考えればいいと言って立ち去る神父。
ノッポさんが裏切ったと言う劉達の言葉を信じるべきか、神父を信じるべきか悩むけいこさん(仮名)の前に現れたのは、あの銀行男であった。
金塊の話を立ち聞きしていたのだ。
銀行男は、神父達は強盗で、自分も騙されて被害にあったのだと嘘をつく。
一味に従うフリをして2人で金塊を運び出そう、とそそのかされて隠れ家に戻ると、一瞬にして取り囲まれてしまう。
夫に武術を習い、かなりの腕効きであるけいこさん(仮名)であるが、大勢相手に瀕死の痛手を負う。
そこへ現れた恋敵コンビ、孟飛&ノッポさんはバッタバッタと一味を蹴散らし、けいこさん(仮名)とリンダ、エイミーを発見する。
「ごめんなさいね、私のせいで変な誤解をさせて…ガクッ」
あんた、めっちゃエエ人やがな~~~。
ボスが到着すると、手下達は、嫁のけいこさん(仮名)を殺して金塊を奪ったのは王兄弟とノッポさんらだと嘘を告げる。
火を放たれた人々は炎の中、めいめいの行動を取る。
赤ん坊を抱え、ご期待通り、左右に開いた脚と両手を2本の木に突っ張って登るお兄ちゃん。
樽の中に隠れるノッポさん。
無事にみんなが合流したところで、最後の対決が始まる。
…て、まだあんのかっ。
「金塊を盗んだ上に嫁まで殺しやがって!」
そこで、真相を知るノッポさんが、その軽い口を開く。
何と彼は、難民対策と不法行為の摘発の為、フィリピン政府から派遣されたエージェントだったのだ!
ボスは信じず、手下をけしかける。
仮面ライダーの様にビシバシ決めまくる孟飛ちゃん、そして前半よりもアクションに上達が見られるノッポさんはさすがプロの役者だ!
譚師匠の足技、足技、そして足技、足技、また足技、以下無限ループ…
チ
ェ
イ
ン
ジ
!
さて、こっそり闘いを放棄して金塊を取りに行く裏切り者達であったが、洞窟では、何故か銀行男がダイナマイトに火を点けていた…
ここは本当に何故だか判らん、理解した人、タレコミぷり~ず♪
火薬臭に気付いた時には既に遅く、金塊の秘密は、小悪党らと共に闇に埋もれるのであった… メデタシ。
見所
キュートな巻き毛孟飛ちゃんは、正方形に切り取るのも不可能なドUPスマイル連発の大サービス、誰が何と言ってもフィリピン仕様である!
萌え度も高く、見得の美しさが一段と際立つ現代アクションとしても成功していて、結構なチャンポン映画ではあるが、孟飛城としてはかなりお勧めだ。
譚師匠も清く正しく若々しく、2人のファンは即ゲの1本… 多分レアだけど。
英題の Lizard が Snake となっているリストを見た事があるが、別名なのか、単なる間違いかは判らない。
誰が Dragon で、誰が Lizard で、誰が Boxer なのかは明示されないままだが、
デビュー作(とされている)「小拳王」でブレイクしたフィリピン仕様なら、それがまんま孟飛ちゃん、今回は木だが、壁を見れば左右開脚で登る習性のある譚師匠が壁虎(壁虎功と言うらしいが、ヤモリやん?)、現地の俳優に花を持たせてノッポさんが龍、という推測で如何であろう~?
後半のノッポさん、孟飛ちゃんの動きしてるんだよね、明らかに。
たとえば、相手の腹に蹴りを決めた所、まぁ、止めるのは普通なんだけど、これを抜く時のアクションの大きさが孟飛ちゃんなのだ。
綺麗じゃないけどね。
孟飛さま以外のアクション俳優は、こういう芝居の部分の動作はここまで大きくない。
孟飛さまより、アドバイスなり何なりがあったものと思われる。
見て盗むにしても、こういう部分にはなかなか目が行かないだろう。
「見得のカット」の有効活用に関しても同じ…
と、何だかんだ言っときながらアクションすっ飛ばしちゃってるレビューが多いもんで、1頁に1回位は「ぽい」事を書こうと努力したりして。
速回しは許せる範囲内(速回しは大なり小なり、みんなやっている)。
…てか、欧米人にはホントに判んないようだ。
今回はオサゲでもポニーテールでもなく一般人の孟飛ちゃんなので、画像を選んでいると似た人が色々と浮かんだのであるが、常にどこか似ている宮内洋、藤岡弘に加え、新たに「人造人間キカイダー」の伴大介(伴直弥)が浮上!
あぁ~~~意外だけど納得、渋くて色気あるもんね。
ヒーロー総ナメですな。
台湾じゃなくて日本に来れば良かったのにっ♪
そしたら今頃、私達…(何もあらへんあらへん!)
御本人情報
ノッポさんについて、2012年3月22日2時過ぎ…孟飛さま御本人に確認致しました。
「あの方のアクションには孟飛さまの影響が見られますが、お教えになりましたか、それとも、あの方がご自分で見て、学ばれたのでしょうか?」
すると孟飛さま…「あぁ、教えたよ」と驚いておられました♪
ふっふっふ、こんな質問、孟飛城しかできねーだろー。
実況及び詳細は
タレコミ寺内記事をどうぞ。
製作/香港&フィリピン 出品/洲威影業(香港)