孟飛映画 ボートクレビュ~ッ

メン・フェイ様出演映画の御紹介~殆どが入手困難という時期に書いたので基本的にネタバレです。
(見たつもり映画館 にあるものは、一つ目の画像をクリックすると行けます。)
別名なども確認済みで、出所が御本人のものもありますので、正確さでは世界一でしょ~ふふふ。
撮影地に関しては判明した場所のみ掲載しております。タレコミ大歓迎♪
ロケ地巡礼コーナーも合わせて御覧アレ~
關東五大俠
大狂犬
人瘋獣狂大決闘
1978 Five Kung Fu Daredevil Heroes
(VHS)Wu Tang vs the Nation
Kung-Fu Versus Madness
Born of Fire
  • 武術指導游天龍 導演申江 編劇張信義 出品人張英
  • 孟飛護衛, 游天龍通訳, 李中堅遊牧民, 金鋼モンゴル人, 高飛ラマ僧, 岳華胡漢民, 梁家仁役人, 羅烈その弟, 洪良玉, 李昆, 李允中, 邵羅輝, 李志華, 張宗貴, 鐵人, 閔敏, 馬金谷, 林仲, 何維雄, 朱少華, 蔡中秋, 胡光, 王凡, 李漢城
  • 台湾石門寮天津の道中, 台北中影文化城街&屋内

お話 時は清朝末期、余りにもヘタレな対ロシア政策で国を弱らせて行く満州人に対し、国内のあらゆる民族が不満を募らせていた頃。 ラマ僧(高飛)、遊牧民(李中堅)、モンゴル人(金剛)の珍トリオに、黒竜江の提督府に用心棒として潜入し転覆の機会を覗っていた漢人代表、孟飛ちゃんと通訳の游天龍が加わり、文化の壁を越え力を合わせて闘う! …頼む、日本人も入れてくれっ!
冒頭で黒竜江総督を暗殺して捕まり、最後に加わる胡漢民(岳華)という人もいるから、5人+1人だね。

見所 「画像及び詳細は気長にお待ちアレ」
…と書いていたものの、何回観たって特にこれ以上書く事も無いカンジなので、画像のみお待ちアレ。

あ、そうそう、提督のお嬢様が誰かと秘かに熱愛中だったんだけど、最後の大戦で爆発して2人とも吹っ飛んでしまうという、無理やり押し込んだあんこ型悲恋エピソード入りだった。
この手の演出に感情移入出来た試しが無いのは何故だろう。
寄ってたかって畳み掛けるコミカルな芝居も、お寒い上に、全然面白くない李昆がすぐに殺されてしまったり、何がしたいか判らないんだよね。
張信義が脚本ってホントなの???
基本的な設定はちゃんとあるし(「ある」ってのはこのジャンルに於いてはとても意味がある)、キャラクター設定なども悪くはなかったのかも知れない。
普通の真面目キャラの游天龍と軽めの孟飛城主は、いつもの感じで特に悪くもない。
(城主のでこが出ている時点で、もうノリノリの住職を期待しないで欲しい…)

補足情報 雑誌では「大狂犬(人瘋獸狂大決鬥)」、英題「Kung-Fu Versus Madness」として紹介されている。
Joseph Lai のIFD映画という事になってるポスター(Born of Fire)では歐陽俊が監督になっている。
関係の無い映画のシーンを使いまくっているので、真に受ける必要も無いだろう…
英語版だからという事もあるかも知れないが、手柄を取り合う様な出来だとは思わないし、別にいっか。

出品/香港南海影業  台湾公開 1978年6月1日

蛇鶴丹心震九洲 1978 Snake - Crane Secret
Snake And Crane Secret
Secrets Of Snake & Crane
Secret of the Dragon
  • 武術指導李超 導演馮午馬午馬の本名 副導演&編劇王若平 監製廖瑞金 製片蔡星洲 出品人林玉英 策劃蔡淵,蔡星洲 攝影陳清渠
  • 孟飛二郎, 譚道良鐵公良, 楊慧珊日月會の女拳士, 董力韓奎, 方芳日月會の女拳士, 石天丁三役人, 午馬醉龍役人, 李昆バカ殿, 王龍, 游天龍洪崑山, 王俠鐵一飛, 黃飛龍, 雷鳴日月會有志, 李超, 王若平コソ泥
  • 台湾五股智光禪寺湛山寺, 三水潭~黑龍潭董力が襲われる川, 東埔溫泉游天龍の修行の間, 黑龍潭兄弟対決の橋, 凌雲禪寺横「覚園」修行場所, 北投公園東端瓶修行場所, 石門寮対游天龍戦, 台北中影文化城

メン・フェイ Meng Fei in Snake - Crane Secret お話 貧しい民の味方、鉄一飛(王俠)、韓奎(董力)、洪崑山(游天龍)という義兄弟がおりましたとさ。 しかし洪は秘かに朝廷のスパイとなり、他の2人を殺そうとしていたのでありました。 怪しいと気付いた鉄一飛は、2人の息子を連れて逃げようとしておりました。 洪は韓に、鉄一飛が鶴蛇の「秘書」を持ち出し、朝廷に渡そうとしていると嘘を突き、一緒に攻撃し、鉄一飛は死んでしまいましたとさ。 流石に殺すとは思わなかった韓、息子達まで殺すと言い出した洪とモメている所へ現れた旅の道士。 道士が息子達を連れ去った後、自身も襲われて過ちに気付き、深く悔いた韓は、以来、息子達の行方を探し歩いて20年… ようやく、ある寺の和尚から、弟の二郎(孟飛)を預かっていると聞き、安心してもう1人を探しに行くのでありました。 道士の衣装がとっても気になるかと思うけれど、これっきり出て来ないので、名残り惜しいがさらっと流しましょう~。 2人の話を立ち聞きしていた弟は、多分、道士が彼らを救った時に一緒に持って来たのでしょう、仏像の後ろに隠されていた蛇鶴拳の「秘書」を持ち出し、仇討ちに出るのであります。

さてさて、その秘密の書を探す命を受けて寺にやって来た役人は、奇遇にも兄の公良(譚道良)。 権力の座を得た洪が、実の父、鉄一飛が持ち出した「秘書」を狙っている筈と睨んだ弟はこれを利用して洪に近付き、仇を討とうとしているのであります。 しかし、その「秘書」には、革命組織「日月會」の名簿が隠されているのでありました! 名簿が朝廷に渡っては困る明月会のメンバーも、必死に弟を探し、仇討ちより国が大事だと説得しようとするのです… が、弟は方世玉ではありません、今回はただの二郎です。 アホっぷり全開で洪の元へと乗り込んで行きます。 そして、役人として洪の懐に入り機会を覗っていた兄と出会い、最初は反抗しながらも、やがて力を合わせて復讐を果たすのでありました!

メン・フェイ Meng Fei in Snake - Crane Secret 見所 何かと「似ている」と噂らしいので、「蛇鶴八歩」の公開時期を調べてみたら、同じ年の3月だと… 負けたっ!(何が) パクられるから台本は無いんだとか、スピードが全て、なんて言われていた香港映画。確かに、全体的な印象は似ている… いずれも「蛇鶴」で始まるタイトルだし、秘密の書を持った青年をみんなが探しているし、衣装も似てるな。 勿論、大概が清朝支配下の革命物語だから、設定も筋も、衣装も似るのは当然であって、それしきでパクリ云々語るのは香港映画に関して無知過ぎるというもんよ、、、、、 でもパクったかもね、アハハハ♪

さて、真面目に思い出してみると、ストーリー自体は全く違ったんじゃないだろうか? あっちは8つの流派の武術を組み合わせた「蛇鶴八歩」という拳法の指南書と、それを編み出した長老達の行方を武術家達が探しているのに対し、こっちは表向きは拳法の「秘書」だが、大事なのは中に書かれた反政府メンバーの名簿なのだ。 別々の師に育てられた孟飛と譚道良は、それぞれに鶴拳と蛇拳を身に付けている。 軽い芝居もオッケーな孟飛ちゃんは、寺から「秘書」を持ち出し、わざと外で鶴拳を見せたりする。 その姿は確かに確かに、間違いなく、逆にニヒルな役作りに成功しているとは残念ながらちょと言い難いジャッキーの徐英風に多分にイメージがかぶる。 「孟飛みたいに」という注文があったのだろうか???…などと妄想してみる住職❤ しかし、「蛇鶴八歩」は色んなものに似ているな。 孟飛映画だけでも他に2つあるぞ。 ふふふ、いいじゃない、どっちが先でも。みんなが幸せなら♪

メン・フェイ Meng Fei in Snake - Crane Secret

宿



あちらはうちの従姉そっくりのノラ・ミャオが綺麗だったけれど、孟飛バージョン(パクリ前提でモノ言うか)の共演は目張りキビシい楊慧珊。 そして、決心した表情なら天下一の兄、譚道良。 オープニングは、孟飛映画には珍しく、よくある背景が一色の部屋で「何かやりなさい」みたいな感じの恥ずかしいパターン。 「鶴」の文字の上で鶴拳を披露する孟飛、譚道良は「蛇」。 何かそれなりに見えてしまうのはルックスのせいなの、それとも譚道良の足技が凄過ぎるから???(軽くヨイショ)

ボケ場ナシの石天は、譚道良の仲の悪い同僚として、冗談の1つも判らないようなコワイ役に徹している。 勿論、上手いのだ、別人に見える位に。 孟飛ちゃんに茶化されて、コワキャラのまんまうろたえる芝居も流石。 残念ながら、女性拳士をからかってシバかれる「馬鹿殿」が登場するのに、全く面白くない… 折角、横に石天がいるのに、と思うと、余計に面白くない。 変化を出そうとしたのか、役者の持ち味を封印してしまった「残念感」は否めない。
天真爛漫キャラの孟飛ちゃんは、くるくる変わる表情がカワイイ。 世間知らずだが頭が良く、不幸な生い立ちからか、自分以外の人間を信用していないという感じ。 方世玉の時とは表情も歩き方も違うのだが、瞬時に鋭くなる眼光は、どう見てもタダモノじゃない。 洪に差し出した「秘書」に横から手を伸ばす石天を、表情を変える事もなく、ちらりとも見ずに制するあたりの風格と来たらもー。 そして最後には、やっぱり白装束でヒーローに変身するのであった…!

補足情報 さてさて、何で「秘書」と括弧を付けたかと言うと、これがどうも「掛詞」くさいと、たった今、気付いたからだ… って今は2012年1月13日よん、、、えっ、明日誕生日じゃん、私! な~んて話はさて置き、映像では表紙の文字が「蛇鶴」までしか読み取れなかったのだが、はたと思い付き確認してみれば、よ~く見ると「蛇鶴秘笈」と書かれている事が判る。 具体的には、洪にこれを手渡す場面である(勿論、文字が見える様に芝居をしているが、単にぼやけて見えねーのだ)。 お持ちの方はご覧アレ、あなたのは見えるっかな~♪ 蛇鶴に関する秘密の書、即ち表向きは「秘義書」だが、そこに本当の秘密「革命派の名簿」という意味が隠されている、という、暗号なのだな。 そしてこれがそのまんま、英題になっているという訳だ。 …えっ、皆さん、とっくに気付いていらっしゃった???

メディア情報 英語版DVDが幾つか出ているのだが、その内の1個なのである。 VHSでも英語版だったと記憶している。 んで、VHSはかなり綺麗だった筈だ、キャプった画像から判断するに。 元は当然、アナログ映像=インターレースなのだが、そのインターレースの部分が全て、モザイク状態だ。 動きの速い所はほぼ、モザイク。 そうでない所もある。 インターレースに関しては、申し訳ないがググって頂きたい。 画像はかなり取れているので、新たなコーナーをお楽しみに(…と書いた直後にディスクがクラッシュしたのだ、ポクポクポクポク… でも、いつかやるので)。
(そして住職、モザイクでないバージョンをめっけたが、こちらは手が幾つにもなる分身バージョンであった…)

出品/金鑫電影企業公司 台湾公開 1978年6月22日

百戰保山河 1978 Immortal Warriors
  • 武術指導韓英傑,陳世偉,游天龍,成龍 導演程剛,申江,羅維,張曾澤,王星磊,李冠章,金聖恩,歐陽俊,徐天榮,郭南宏,徐增宏,孫聖源 副導演蕭堯 編劇程剛,貢敏,申江 監製&出品人張英 製片王峯
  • 孟飛陸文龍, 上官靈鳳鐵鳳, 金剛金兀朮, 苗天哈迷蚩, 戚冠軍陸登, 陳秋燕陸夫人, 柯俊雄王佐, 歸亞蕾乳母, 游天龍王佑, 羅烈林冲, 李允中老軍, 田俊董平, 薛漢牛牛梟, 李中堅高竉, 趙雷岳飛, 李陸齡岳銀屏岳飛の次女, 王萊岳飛の母, 江青霞岳夫人, 劉傳華岳雲岳飛の長男, 孫嘉林皇姑, 李昆哨兵, 秦祥林, 胡光, 葛長生, 劉幼斌
  • 台湾淡水鄞山寺古寺, 台北中影文化城城門, 街

お話 メン・フェイ Meng Fei in  百戰保山河 Immortal Warriors ストーリーが判らなくても楽しめる類の映画ではないにも関わらず、詳しい解説が余り見当たらないので、丁寧に書こうと決意する住職であるが、果てさて…

宋の陸安洲が女真族の金王朝に襲われ、5ヶ月の攻防の後に陥落した。 節度使、陸登(戚冠軍)は妻と共に自害したが、立ったまま果てたその勇姿に攻め入った金人達は驚き、跪いて敬意を表す。
金の王、兀朮(金剛)は、そんな陸登の1人息子、文龍の武才に目を付け養子とし、宋の武術師範、林冲(羅烈)らと共に自らの元に置く。 3歳であった文龍は、共に金に抱えられる事となった乳母を母親と信じて育つ。

宋の臣(李允中)に裏切り者と罵られながらも、林冲は文龍に己の技を授け終えると、名手、董平(田俊)の双槍を記憶を頼りに教えた。 金は董平をも抱えようと探していたが、本人と気付かず自害させてしまう。 持ち帰られた彼の槍は文龍に授けられた。

文龍に全てを教え、もう自分の出来る事はなくなったと悟った林冲は、3ヶ月後の宋攻撃の計画を知る。 文龍と姉の鐵鳳(上官靈鳳)の初陣である。 林冲は乳母に、文龍に自分の身分を教える時だと諭す。 話を立ち聞きしていた鐵鳳が王に報告していると、乳母が林冲の逃亡を知らせに来る。 林冲は追っ手の前で自害するが、これこそ、林冲の捨て身の策略だったのだ。 金を欺く為、乳母に密告させ、共に抱えられていた遺臣を自分の代わりに岳飛の元へ急がせていた。 林冲の思惑通り、信頼を得た文龍は宋攻撃の責任者に任命された。

そして3ヶ月後、両狼関で宋軍を破った金であったが、次なる強敵、岳飛に備え、1日人馬を休ませようとの策略より、岳飛(趙雷)に講和を提案するが、拒否される。 敵が遠征である事から、戦いを長引かせた方が有利と判断した岳飛は、部下達に待機命令を出すが、血気盛んな高竉(李中堅)は文龍の挑発に乗って出撃し、惨敗する。

メン・フェイ Meng Fei in 百戰保山河 Immortal Warriors 一方、岳飛の加勢に牛頭山へ向かう王佐(柯俊雄)の一行の前に遺臣が現れ、この先には金の兵がいる事、金の主将が陸登の息子である事を知らせる。
岳飛の加勢に向かう王佐の前に、忠烈の士のフリをした鐵鳳が現れると、王佐は嘘と知りつつ隊に受け入れた。 鐵鳳は、林冲の娘と偽り、弟子である王佐に嫁ぐ様にとの遺言を伝えた。

度重なる文龍の挑発に、部下達の気持ちを抑えるのはもはや困難となり、迎撃の許可が下りる。 王佐は文龍の双槍を見て、林冲の弟子である事を確信するのであった。 鐵鳳は文龍と戦う芝居をし、今、岳飛を負かすのは不可能だと諭して文龍を返す。

王佐は、鐵鳳を利用し嘘の投降をする計画を立てていた。 岳飛は許さなかったが、言い付けに背き自分の片腕を斬り落とし、寝返ったと偽って鐵鳳の手引きで金に投降する。 鐵鳳は、服従させる為には自由にさせた方がよいと進言、廟に住まわされた王佐は文龍と乳母と接触する事に成功し、宋曲に乗せて真実を語り始める。 王佐の描いた絵の中に、宋の将軍を見付けた文龍。 あっぱれな最期に敬意を表して跪く絵の中の金王の姿を真似て、自分も絵の中の英雄に拝する。 そして、残された息子が何故、仇を取ろうとしないのか、敵ながらその親不孝に憤るが、その息子が他ならぬ自分であると知らされ、13年間の恩義と実の祖国への忠誠心の間で悩む。 自害しようとする文龍であったが、祖国と家の恨みを晴らすのだと諭す王佐の言葉に、育ての親への感謝の言葉を最後に金との縁を絶ち切った。

メン・フェイ Meng Fei in  百戰保山河 Immortal Warriors 白装束に身を包み金王を追い詰めた文龍だが、昨日までの姉、鐵鳳に恩知らずと罵られ、トドメが刺せない。 自害しようとする文龍を再び王佐が止め、罪を負って国に尽くせと諭す。 そして宋の将軍として再び現れた文龍は、シビレる騎馬姿で凛々しく劇終~

見所 原語で見ないと判り辛いかも知れない。 何せ、儒教的な観念てんこ盛りなもので、英語には訳し辛いのではなかろうか? (その証拠に英題「不死身の戦士達」の意図が全く不明である…)
そして、絶対に理解しておかねばならないのは、例によって「敵が異民族」であるという事。 「悪」は通常、日本人や清、ラマなどの異文化であるが、金は北方(満州あたり)から来た騎馬民族なのだ。 陸続きで常に周辺民族の進攻の危険に晒されていた中国に於ける異民族への敵対心は、島国日本に育った我々には想像が難しいかも知れない。 この辺りが理解出来ていないと、本作の味わいは半減するであろう~ポクポクポクポク。 「中国」つっても中華人民共和国じゃないけど。

監督や武術指導が沢山いるが、それぞれ担当シーンがあったのであろう。 武術指導にクレジットされている成龍をスルーする訳にも行かないだろうが、見れば判ると思う。 田俊の双槍が成龍の槍の動きまんまなのだが、タテ自体に面白みや個性があるのは流石だ。 キメの手の形がちょっとカワイ過ぎるかなと思う所があるのは、総合的な演出が入ったのかも知れない。
龍君兒と張玲がクレジットされてポスターにも載っているが、どこに出ているかは、映像がイマイチはっきりしないのと、孟飛さまが出ていない所は住職が真面目に観ていないのとで、よく判らない、スマンのぉ~~~。 岳飛の娘だか息子だか判らない1人の表情やアクションが張玲に似ているのだが、キャスト情報からすると李陸齡で、女優だが息子役の様だ。
もう1人のぽっちゃり娘は寝起きの龍君兒の様に見えるが、娘の役で劉傳華の様だ。
断られたけれど「もうポスター刷っちゃったし、似たの連れてこいや」という流れなのだろうか???
本人達にしては顔が薄いと思ったがメイクのせいか、はたまたキャラ自体が薄いのか…
何分にも映像が不鮮明なので、ちょい役位では特定が難しいのだ。
こんな時、暗い画面でもくっきり見える上官靈鳳のしつこい迄の目張りが威力を発揮する。
孟飛さまは16歳の設定なので、天真爛漫で衣装も豪華、表情豊かな芝居は、苦悩する姿もやっぱり美しく様になる。 馬から下りる時に前から足を上げる孟飛さまがここでも見られるが、お尻でピョンと下りる可愛いバリエーションだ。 …てか、こんなにオールスターを売りにした映画なのに、画像が孟飛ちゃんばっかしなんだけれど、判ってるでしょそれが孟飛城♪ まぁ、間違いなく主役であるが(だって張英の映画だもん)。

メン・フェイ Meng Fei in 百戰保山河 Immortal Warriors 補足情報 金剛演ずる兀朮は金の初代皇帝、阿骨打の息子で、斡啜(中国名=宗弼)とも呼ばれる。 文龍を引き取ってから13年、というのは、1125~1138年の事の様だ。 興味のある方はその辺りで調べてみると宜しいかと思われる。
「説岳全伝」の1部かも知れないが、住職、実は中国史とかあんまり知らないの、詳しい人、タレコミお願い~
京劇の「八大錘」と被る内容で、「苦肉計(苦肉の策)」というのも劇中の王佐のエピソードらしく、このお話自体は非常にポピュラーな様だ。
1978年(民國68年)4月9日(日)と5月17日(水)付
工商日報に関連記事がある。 後の見出し「羅維率羅家班赴台免費拍百戰保山河」の方は羅維がジャッキー、田俊ら十余人のチームを引き連れ、ノーギャラで台湾へ撮影に向かった(てかこの時点で撮影終わってる)との事だが、孟飛城主の名のある前の記事を見ると、みんなノーギャラの様だ。 非常に読み難くてハキソーなのだが、本作が国(台湾)を挙げての空前の歴史大作であった事が覗える。 4月9日の時点で「撮影は順調で、5分の4は撮り終えている」と書かれている(なのに岳飛役が宗華になっている)。 該当記事をスクラップ(つっても2つだけど)したものを上げておくので、根性と視力に自信のある勇者は解読にチャレンジされたい。

以前、「忠義劍」という作品で羅烈, 苗天, 戚冠軍, 上官霊鳳らと共演しているというデータを見たのだが、現在は見当たらず、本作の別名もしくは何かの間違いと思われる。

出品/南海有限公司 台湾公開 1978年8月26日

洪熙官・方世玉・陸阿采 1978 Invincible Kung Fu Trio
Dragon's Fatal Fist
  • Los Invencibles del Karate(スペイン語)
  • 導演羅熾 武術指導陳木川 武術顧問陳觀泰 武術助理阿吉, 黃志偉 監製陳景德 出品人費瑪琍 製片劉相平 策劃伍玉麟 劇照蕭洪春 攝影孫材肅,賴汶星 服裝何秀全 化妝張碧容 髮型錢淑珍 特殊効果王世立
  • 孟飛方世玉, 李中堅洪熙官, 劉忠良陸阿采, 魯平方大恭叔父, 茅瑛永春叔父の娘, 金剛馮道德,至尊道人, 李文泰武當派道士, 原森徐天役人, 劉立祖大牛, 歐立保小狗子大牛家の使用人, 金萬希, 張家済, 小黒, 鐵頭, 陳朝明, 張宗貴
  • 台湾高雄佛光山寺(不二門, 大佛城, 寶橋, 大悲殿, 和愛島)武當山, 東埔溫泉アジトの洞窟, 基隆海會寺(海會塔)武當山寺院, 黑龍潭叔父の家, 五股觀音山(開山園)武當山, 台北中影文化城街, 武當派居住空間

Meng Fei in Invincible Kung Fu Trio お話 少林派の方世玉(孟飛)、洪熙官(李中堅)、陸阿采(劉忠良)をリーダーとする兄弟会は、民を圧政で苦しめる清王朝打倒を目指す革命勢力。 朝廷は武術家達を利用し、これを潰そうとする。 武當派のリーダー馮道德(金剛)に協力を断られた徐大人は、ご隠居の至尊道人(金剛)を訪ね「少林派は役人ばかりか武當派の人間までも殺しており、現リーダーの馮道德は少林派と仲良くしあんたの悪口を言っている」と嘘を突く。 怒った至尊道人は馮道德を殺し、ヅラを被って彼になりすます。 特に顔が似ているという設定でも何でも無いし、わざわざ変装しなくても門弟は言う事を聞くと思うのだが、「ま、いっか」というノリで話は進む。

馮道德のヅラを被った至尊道人は少林派の陸阿采を攻撃する。 洪熙官は、兄弟子の方世玉に止められていたにも関わらず、擎天宮に弟子子の仕返しに行くが、ニセ馮道德の必殺技を食らい、大牛(劉立祖)の家に逃れる(みんな普段から助けて貰っているから知っているのだ)。 追っ手が現れ、危機一髪という所で方世玉が登場、洪熙官を連れ帰るも、どんな技を食らったか判らず治療出来ない。 方世玉の叔父の方大恭(魯平)なら武當派の技にも詳しいが、住処の福建まで重傷の洪熙官を連れて行くのは心配だ。 まずは馮道德と話そうと擎天宮を訪れる方世玉。 放っておけば洪熙官は十日以内の命だと言う。 治療法を教えて欲しければ兄弟会を解散して武術を捨てろ、若しくは自分を倒せと迫られ挑む方世玉だったが、敵に囲まれピ~ンチ! そこへ陸阿采が現れ、洪熙官を叔父の元へ連れて行けと方世玉を逃がす。 方世玉はワイヤーも無い時代に屋根を跳び越え脱出し、炎天下、頭に何も被せずに洪熙官を叔父の元へと引きずって行くのであった… そんな超人的な跳躍力があるなら陸阿采無しでも逃げられたよねとか、ここもいちいち立ち止まらずに次行こう!

数秒の診察で胡蝶陰陽催心掌と見抜いた叔父は、洪熙官をぶん投げたりシバいたりし始めた。 驚いて叔父を突き飛ばし罵ってしまう方世玉だが、叔父は血を吐かせ治療をしていたのだ、オーマイガー! TVではカットされていたが、反省の余り跪く方世玉に叔父は「立ちなさい、この様な状況(弟弟子が死にかけ)なら焦って勘違いするのも無理は無い」
別な意味で「この様な状況」で治療していると思う人はいないと思うが。
回復した洪熙官は、娘の永春と早速イイ感じ。 女でも参加出来るのなら一緒に闘いたい、という永春だが、彼女の父が何と言うか気になる洪熙官。
「父はいつも、何事も我慢だ、増してや女が政治運動などに関わるものではない、と言うけど、それは間違っていると思うの」
そんな彼女に同意し敬意を示す洪熙官(TVでも英語版でも逆の答えをするが)。
洪熙官を気に入ってはいるが、若さ故の性急さ、傲慢さを心配する方大恭は、鶴形拳を教えながら、
「大きな事を成し遂げるには、偏見を捨てなければならない」
と説く。 これがこの物語のどこで活かされているのか、修行不足の住職には判らない…(英語版では「イラチを直しなさい」になっている。)
一方、ニセ馮道德は、部下の顔を赤いセロハンの様にペロリと剥がし、方世玉ら3人に整形し武術を教え(ここがエライがな)、兄弟会を乗っ取ろうとしてていた。

孟飛as方世玉 Meng Fei
丸くても美形
洪熙官の修行に付き合う永春は、彼の自尊心を傷付けまいとわざと負けていたが、彼の成長の為に良くないと父に諭され、翌日から本気を出す。 女に負けた上、囚われの陸阿采の事が気に掛かり機嫌が悪い洪熙官に、偵察から帰った方世玉は、擎天宮は監視が厳しく近付けないと告げる。 それを聞いた叔父は、救出を手伝う為、2人と共に擎天宮に向かう。 「永春、お前も来なさい」…なぁんだ、お父様、ちゃ~んと判ってるんじゃん♪
叔父達が話し合いでニセ馮道德の気を引いている間に方世玉が陸阿采の救出に向かったが、洪熙官が現われ妨害した。
その為、叔父達に合流するのが遅れ、叔父はニセ馮道德の胡蝶何とか掌を食らい、猿、蛇、虎、鶴の拳法も忘れるなと言い遺し息絶える。 叔父の唐突な無茶ぶりに黙って頷く3人…

洪熙官を責める方世玉に、あれは偽物だと陸阿采。 擎天宮で洪熙官と方世玉の姿を見て幻覚だと思っていたが、偽物だったのだろう。 3人は互いを認識する為の合図を決め、敵を油断させる為に兄弟会の活動を全て停止し、バラバラに仲間達を訓練し秘密で連絡を取り合う事にした。
兄弟会を解散させた褒美に「天下無敵」の看板を贈られたニセ馮道德。
「徐大人、兄弟会を解散させた見返りはこの木の塊かね?」
「これは『栄誉』だよ」
「ほぉ、『栄誉』とは山の中にひっそり運ばれて来るものかね?」
「これはうっかりした、では縁起の良い日を選んで華々しく運び直し、世間に擎天宮の栄誉を知らしめよう」
「間もなく先代の赤松道士の生誕祭だから、その日に」
エンディングの派手なお祭りはそれなのであった… 納得。

兄弟会の解散を疑っているニセ馮道德は、充分な警戒と臨戦態勢を命じる。 そして祭りの日… 海外から雇った様なエキゾチックながらやる気ナシのエキストラで賑わう擎天宮界隈。 獅子達の間を行進する徐大人と「栄誉」。 顔丸出しで龍舞に紛れ込む方世玉と洪熙官… しかも前で玉を持つ花形だ。 陸阿采だけは獅子の頭に隠れて近付き、最初に攻撃を仕掛ける。 冒頭で襲われたのが獅子舞の最中だったので、仕返しだろうか???
偽物達が呼び出されるが、本物の3人の智恵と技には敵わない。 馮道德の正体を聞き出した3人は、偽物の振りをして隠れ家に戻る。 至尊道人は高齢故か、言う事が都度、違っていてどれを信じていいか判らないのだが、徐大人により、取り敢えず武林に君臨したいという野望に目覚めてしまった様だ。 その徐大人は、洪熙官と陸阿采に成敗される。 闘いの最中にヅラが外れ、正体(正頭?)が露わになる至尊道人。 そうか、白髪だったのか、てっきり修行し過ぎて仙人の域に入ったのかと思っていた。 老人という設定には目から鱗だ。
その白髪も方世玉に剥がれてツルッパゲになり、もはやどっちとも言えない状態の至尊道人は、駆け付けた2人にトドメを刺され空中悶絶… めでたしめでたし。 外では祭りが続いており、洪熙官と永春を獅子を被った方世玉と陸阿采が笑顔でからかい劇終… 敵の祭りだが、そんなの気にしない気にしない♪

孟飛as方世玉 Meng Fei
泣きそーアクション
見所 敵のアジトとなっている擎天宮の入り口の「不二門」はロケ地としては有名な様だが、日本ではあんまり知られていないのか情報が無い。 住職は孟飛さまにロケ地をお伺いしていたので、探し出して2012年4月に行って来たぞぇ。 その内、御紹介しようと思うが、どこにあるかは、下の御本人情報を御覧頂きたい。 但し、あの尖った塔は無く、現地の尼さんにお訊きしても昔から無かったとの事。 更に、叔父が殺される所にある石碑は、帰国してから台北は淡水にあると知った住職、機会があればリベンジの旅に出たいと思っているが、又10年位先になりそうな気がする。

さてさて、中文版により様々な事実が明らかになったのだが、日本語TV吹替版は相変わらずいい加減この上無い事が判る。 まぁ、英語版を元にして、原作を尊重する意図も無く「コンパクト」にしているのだから仕方は無いが。 陸阿采が3人の中で一番弟だったなんて、誰が想像しようか?! あのふてぶてしい態度、わたしゃ方世玉と同等位なのかと思っていたが、あれは流石に編集ではなく演技の問題だ。

台詞の面白さや作品に込められたメッセージなどは、やはり中文版でないと伝わらない事が多い。 原文を確認しないでツッコむのは、ちょっと違うと思うの住職は… という事で、原文を確認した上でツッコみまくってみた。 方世玉の台詞の端々にも彼の人間性が表れており、ストーリーがテキトーでも部分的にシビレる事が出来る。 中文版を御覧になれない方は、住職の熱い語りでシビレたつもりになって頂ければと思う。 以下、中文版を観ないと判らない部分を挙げておこう。

TV放映版のオープニングは英語版と同じもので、陳觀泰がメインキャストとしてクレジットされているが出演はしておらず、中文版ではちゃんとスタッフ側に名前がある。 間違いなのか、それともその方が客が入るのか…?! 観た客から「何だ劉忠良だったじゃねぇかー!」などとクレームは出ないのか… なんて事はどーでもいいので次行こう!

洪熙官を匿った民家のシーンでは、助っ人の方世玉が武當派の道士達を茶目っ気たっぷりに撃退する。 例えば、道士は髪型から「牛鼻子」と呼ばれている為、鼻をつまんでからかう。 続いて、相手の技を返しながら、その1つ1つにおどけて名前を付けて行く(以下は住職による意訳)。
「今の『やみくも拳法』はまだまだだな」
「今のは、え~と… 判ったぞ、『自業自得拳』!」
「『満身創痍』、なかなかイイぞ!」
何を言っているか判った途端、方世玉の動作に意味が生まれ、まばゆく輝き始めたではないか… 孟飛城主に出逢って2作目なので思い出はあるもののイマイチな映画だと思っていたが、やっぱり方世玉は素敵だ♪ 吹替は役者の演技を殺す。 如何に声優が優秀でも、訳のマズさは覆せない。 音楽がマズくてTVでは入れ替えてある事があるが、それに関してはあっぱれな事も多い。
モォ~ッ!…という声は、「牛拳」かと思いきや、上述の「牛の鼻」即ち武當派を表す効果音である。 無くても衣装で判るがな。 動物の鳴き声以外にも不思議な機械音など多用されており、音楽を長く流し過ぎて拳銃の音が入ってしまったり、と和ませてくれる。 メエェェエ… と羊の鳴き声を発するのは3人の偽物。 テーマ曲はどこからパチって来たのだろう、これ好き❤

3人以外の日本語版名は勝手に付けた名前、叔父は英語版では正しいがTVでは「先生」となっている。
それから、不自然に見えた偽物の修行シーンとラストバトルの方世玉VS金剛でのストップモーションでは、本来は技の名前が表示されていたのだ。 英語版製作の際には、英語文化圏に通用しない概念などは元から訳出されておらず、ストーリーも敢えて単純に変えてある事も多い。 もはや言葉すら必要としない「絵本」と化している為、TV用のバッサリ編集で良心の呵責に苛まれる事も無かろう。 この手の映画の評価が高くなる訳が無いわな。

馮道德(TVではライコw)に攻撃された事を「仲間なのに何故だろう」とは全く意味不明なのだが、彼らが武當派を「牛の鼻野郎」と呼んでいる事からも、敵とは言わない迄も、普段から仲が宜しくない事は推測される。 「馮道德が少林派と仲良くしている」とは至尊道人(TVではチャン)を仲間に入れる為の嘘であり、逆に仲良くすべき相手ではないという事を表してる。 それでなくとも少林と武當は敵という設定になっている事が多いというのに、マジボケなのか、或いは例によって余計なドラマを加えてクリエイター気取りか… 住職、書いてる内に腹が立って来た也。
中文版の最後には台北と高雄の舞獅・龍舞団体がクレジットされているが、祭りのエキストラは彼らなのだろうか? 日焼けが凄いのだが。 よく見ると武當派のエキストラと闘っているが、どっちも下手過ぎて気付かなんだ… ポクポクポクポク(木魚連打)。

孟飛as方世玉 Meng Fei
長い足アクション
さて、孟飛城主に関しては、住職のお気に入りは、何だか妙に色っぽい修行中の偽方世玉。 方世玉の時は、今回はアップのシーンが真ん丸い事が多い。 強烈な日差しで余計にそう見えるのかも知れない。 しかし、いつもながらの長~い足に泣きそーアクションも全開、TVではカットされているが、ただ馬に乗っているだけでもカッコいいし、降り方も素敵… でもヅラが寝ぐせとはどういうことですねん???!!

御本人情報1 上述の「馬の降り方」であるが、普通は馬のお尻側から跨いで乗り降りするところ、孟飛さまは、前へ足を上げ馬の首を跨ぎ越し、跳び降りられるのだ。 演出なのか御本人のアイデアか、孟飛さまにお訊きしたところ、御自身がお考えになったとのこと… クラクラの実況及び詳細は
タレコミ寺内記事をどうぞ。

御本人情報2 金だか黄色だかの像がズラリ~ンと並んだラストファイトのロケ地をお訊きしたところ、台湾南部の高雄にある佛光山寺であることが判明。 神刀流星拳のラストも同じ場所である。 阿采を助けに寺を訪れた方世玉が見上げたあの仏塔が、高雄にあったとは♪ あのシーンに憧れて、代わりに色んな塔を見上げていた住職であるが、いつかホンモノを見上げに行くぞ~~~! めくるめく実況及び詳細はタレコミ寺内記事をどうぞ。(塔は別の場所であった…ポクポクポクポク)

製作/台湾 公開 1978年10月19日

身形拳法與歩法 1978 (The) Ways Of Kung Fu
Temple Of Death, Japanese Connection
  • 身形拳法(韓国?)
  • 武術指導徐忠信,劉俊輝,李超 導演李超 副導演Wang Chung Yuang 編劇林霖 監製王愛英,Liao Shai Chin 製片葉海清 出品人吳棟材 策劃李超,戚冠軍 攝影Lai Wen Hsing 化妝Chang Pi Yung 髮型Tang Hsiao Feng
  • 戚冠軍, 曲弘優しい住職, 武德山厳しい和尚, 梁家仁最初の師匠, 方芳師母, 王寶玉その娘, 程清偽坊主手配中の悪党, 宗華警官, 游天龍酔拳の師匠, 孟飛その弟子, 王真助けてくれる少女, 馬場, 李超, 薛彰文, 陳震, 劉俊輝, 王重光, 陳金海, 午馬 , 李登財, 胖三, 葛小寶, 泰菲菲, 荊國忠, 馬金谷, 楊烈, 劉文彬, 李錦廣, 林萬掌
  • 台湾五股觀音山(開山園)梁家仁との修行場所, 三水潭~黑龍潭川~船着き場, 台北中影文化城屋内 街

孟飛 メン・フェイ&戚冠軍in身形拳法與歩法 お話 両親のいない主人公(戚冠軍)は、寺で小間使いとして暮らしているが、いつも近所の悪ガキや若い僧侶達に虐められ、和尚達(武德山)にも叱られている。 「お前が悪くないのは判っているが、忍耐力を養うのだ」と優しく諭す住職(曲弘)。 そんなある日、腕っ節の強そうな旅の僧(程清)がやって来て、勝手に寺に住み着いてしまう。 その正体は、近辺を次々に襲っている恐ろしい強盗だったのだ。 危険を察知した住職は、彼をかつて袂を分かった兄弟子(梁家仁)の元へこっそり逃がす。 そこで武術の修行を重ねた彼は、病に伏した住職の元に戻って寺を救おうとするが、力及ばず、住職、そして助太刀に駆け付けた師匠までもが殺されてしまう。

命からがら辿り着いたのは、かつて山中で追い剥ぎから助けてくれた酔っ払い(孟飛)の師匠の家。 彼はそこで酔拳を学び、孟飛と、強盗を追って来た捜査官(宗華)と共に仇を…討たない。 「御用」で明るく終わりだ。 いいじゃないか、最初の師匠の可愛らしい娘(王寶玉)といい感じでハッピーエンドなんだから♪ それにしても…… 今回は助っ人役の孟飛の筈だが… その「わざわざ見得のカット」は何だすか~?!

メン・フェイin秘竜カンフー
酔っても
お上品
見所 2011年11月、かれこれ十年ぶり位に見て内容を増やしたものの、やっぱり孟飛さまの登場シーン以外スッ飛ばしたりするもんで、人間関係がいい加減なままであったのだが、2012年6月、ボートクレビュー強化週間によく見てみたら間違ってたりしてアハハのハ! 英語版DVDしか無いもので、役名も判らないし、スタッフが英語表記のまま… 現時点では調べてもめっからないので、御存知の方は是非、おタレコミ下さいませ。
…とは言っても、元々設定がそんなにしっかりはしていないのじゃがな。 主人公が弱い内に、孟飛さまともう1人、通りすがりの女の子が出て来て、半端なところで犠牲になって死んでしまうのだが、ま~恐らく、色んな人達に助けられて成長しました、みたいな事にしたかったのではないかと…www 凶悪犯が登場する辺りでは、コミカルに「憎めない奴」っぽく演出してあるのだが、附近の住民を殺しまくる悪~い奴だと判った時は、見ている方もどう反応していいかちょっと判らない。 キャストもスタッフもそれなりに豪華なのに勿体ないとの声が多いこの作品であるが、梁家仁も方芳も老けメイクなので、言われなければ判らないような状態である。 豪華というより、知り合いを集めたらこうなった、という事ではないかと思うんだけどね… 声掛ければやってくれる、素晴らしい人だという事じゃないかちら… めっちゃ生真面目なお方だから。

孟飛 メン・フェイin秘竜カンフー Meng Fei
吐いてもお上品
何かこ~~~~~、誰かに脚本書いて貰えば良かったのに!(爆) 戚冠軍が新たに会社を立ち上げての輝かしき第一弾作品であったらしいが(つっても2作しか無いとか)、こういうとこはちゃんと金かけないと。
ただ、2人目の師匠の言葉にはあらゆる事に通ずる真理があるぜべぃべ~!

「どんな拳法にも長所と短所がある。良い使い手というのは、基礎をきっちり学んだ上で、取り入れるもの、捨てるものを自分で考えて組み合わせるのじゃ」

前半は師匠に酒を呑まされまくって潰れている孟飛さま、ロンゲ気味の地毛らしき髪に見え隠れする広いでこは、デビューの頃から、いや、幼少の頃からお変わりない御様子… 「お前に教える位なら猿に教えた方がマシじゃ!」などとボロカスに言われながらも、後半は主役の戚冠軍を差し置いて見得をビシバシ決めまくるこのお方ったら、、、 も~吉本の島田珠代のようにもたれかかりたい、そしてセットに思い切り投げつけられ、「やさしいのね~」

補足情報 キャプチャ画像を比べてみたところ、今回のDVD版はVHS版よりも上下が狭いことが判明。1つ目の画像は、前回のは戚冠軍の頭の天辺まで入っていたのだ。私がえこひいきでちょん切ったワケではないのだ、今回に限って言えばであるが…!
孟飛 メン・フェイin秘竜カンフー
見得は天下一品

御本人情報 今回の「御本人」は戚冠軍さん。 住職所有のVHS(アジア映画で借りたやつね)とDVDはいずれも英語版の為、登場人物の役名が判らない。 香港映画の英語吹替って、中国語の名前が聞き取れないのだ。 戚冠軍演じる主人公も「だ~こ~~~ん!」 ……はぁ??? …てな感じで、元が標準語か広東語かも推測不能なのである。 孟飛さまも名前を呼ばれるシーンが無い。 そんな訳で、主人公と、あわよくば孟飛さまの役名を覚えていらっしゃるかと思い、お尋ねしてみた。 そしたらアナタ…
「そんな古い話、忘れた~~~ハハハ」
古いっちゅうても… 自分が会社起こして作った映画でしょ~しかもたった2つの内の1つで、まだ成功した方だと聞きますが… てな感じで続かない戚冠軍さんとの会話なのでした。
御自身の作品の権利は、外国に売られてしまっているらしい(直接売ったのか否かは知らないが)。
他の映画も、大体そんな所なんだろうな…

冠軍影業公司  台湾公開 1978年11月25日 香港公開 1978年11月26日

採陽女幫主
洪文定與胡亞彪
1978 The Guy With (the) Secret Kung Fu
  • 武術指導陳木川,黄志偉 導演羅燭 編劇呂繼尚 監製王應祥,歐陽惠,李碧荷 製片羅湘平 出品人陳景德,姜中平 策劃陳景德,五玉麟,李應 攝影賴汶星 化妝張碧容
  • 孟飛洪文定, 李中堅胡亞彪, 楊慧珊ギャングに襲われる娘, 戴良その父, 燕南希棺桶屋の娘, 陳沙利女ボス, 張玉龍, 王俠カエル拳使い, 苗天スケベ役人, 鄭富雄怪人, 史仲田, 魯平, 常楓, 何中, 金萬希, 彭剛, 蕭敏雄, 黃志偉, 葛長生, 呂雲保
  • 台湾三水潭冒頭の川, 雙溪公園アジト内中心, 行天宮北投分宮周辺アジトの近く, 小觀音山西峰キノコの草原, 五股觀音山(開山園~凌雲禪寺附近)対ガマ親父戦, 台北中影文化城街, ギャングのアジト

孟飛 メン・フェイ in The Guy With Secret Kung Fu お話 孟飛演ずるは洪熙官の息子、洪文定。 相棒は胡亞彪(李中堅)。 役人達の横暴から民を守る彼らは、反逆者として朝廷に目を付けられていた。 辺りを脅かしている「ドラゴンギャング」は、ある親子に法外な利子で金を借し、借金のカタに娘(楊慧珊)を連れて行こうとするが、2人に邪魔されて失敗する。 その縁で娘は、ご期待通り洪文定とイイ感じになってしまうんだなぁ~。
洪文定は更に、ギャングのボスに息子を差し出せと言われ途方に暮れている母親に出会う。 ボスは、若い男を無理矢理、婿にしては殺すという残虐な好色女なのだ。 洪文定は身代わりとなり、相棒を兄弟と偽って一緒に潜入し成敗しようとするが、毒矢の反撃を食らってしまう。

孟飛 メン・フェイ in The Guy With Secret Kung Fu 度重なる妨害を受けたばかりか、恥まで掻かされた女ボスは、何としてでも洪文定と胡亞彪を殺すように命令する。 彼らは、妖術遣いが作り出した怪力人間を使っい、2人が身を寄せていた娘の家を襲撃する。 悲鳴を聞いて駆け付けた2人が追い掛けるものの、とても歯が立たず、娘は誘拐され、父親は死んでしまう 格闘の末、2人は投げ飛ばされ、棺桶屋の壁を破ってドンガラガッシャーン! 中にいた娘(燕南希)は胡亞彪に一目惚れ。 彼女は、怪物を退治出来る毒薬の作り方が書かれた秘伝書を持っていると言う。 3人は早速、毒草を見付けて帰って来る。 効かなかったら大変だから秘伝書を確認しようと言う洪文定、だが秘伝書は何故か胡亞彪が持ち出していて、今トレーニング中だから邪魔出来ないと、娘は記憶を頼りに粉末を調合する。 それを手に囚われの娘の救出に向かう2人であったが、粉末は効かず、捕まってしまう。 2人が出掛けた後、重大な間違いに気付いた彼女は、粉末を調合し直して後を追う。 果たして、間に合うのか?! …って、別にドキドキしないよね?

孟飛 メン・フェイ in The Guy With Secret Kung Fu
おマヌケ仕様
見所 確か、孟飛城の更新を滞らせてしまう直前に見たのがこの映画だった… VHS原語版だった筈なんだけれど、今回は残念ながら英語版。 原語であったとしても、特にシビレそうな台詞は無いし、その記憶も無いが、英語の台詞って、声を含め全てがヘンなのだ。 勿論、原語だって吹替なのだが… 2枚目の画像(右側の)は前にいるのが孟飛ちゃん… 足の形で判るとは思うけど。
孟飛ちゃんは少林拳士なので方世玉仕様ではあるが、キャラクターはご覧の通り、アホでキュート。 見た目は方世玉、中身は同年公開の「蛇鶴丹心震九洲」のアホ息子を、ちょっと真面目にした感じ。 しょっぱなから、魚が全く釣れないと短気を起こして川底に手を突っ込み、カニに手を夾まれて
「あ”~~~っ!」
孟飛 メン・フェイ in The Guy With Secret Kung Fu
ヒーロー仕様
しかも、近くで襲われて助けを呼ぶ娘(楊慧珊)の叫び声が、自分の喉から出たのかと「あれ?あれ?」…て。
娘がさらわれてからの後半の表情は方世玉になっちゃうけどね。 まぁ… 方世玉仕様なんだったら、やっぱり仕草も表情も方世玉でいて欲しいのが正直なところではある。 おトボケ役も上手いから、このお方は…

アクションシーンが丸っきり「少林ブラザース」に見えると思ったら、共演の李中堅が同じというだけでなく、監督も武術指導も同じだった。 李中堅は孟飛方世玉のようなキャラクターなのだが、何だか無理がある… 「少林ブラザース」と逆にしたかったのかも知れないけれど、余計な下心は捨てて、王道で良かったんじゃないの?(「ワン・タオ」と読んでしまうアナタは、もー普通の日本語会話出来ません…w) 李中堅は体操技も出来るから、もうちょい、使い方考えてあげればいいのに、何かいつも地味で勿体ないよね。 「婿入り孟飛」や「拘束される孟飛」、「いつもながら何故か色っぽい死にかけ孟飛」などに萌えるもよし、棺桶をすっ飛ばす怪力に驚嘆するもよし、まぁ、相変わらずストーリーは映画を作る為の口実に過ぎないのだし。 李中堅も城主も、動きが大きくてキメをカッチリ止める人なので、速回しするとヘンなのだ(だって役者は、普通で丁度良くなるように動いてるんだべ)。 棺桶屋の娘、燕南希の目の周りも、ぐりぐり描き過ぎちゃってちょっとコワイのは否めません…

出品/龍祥影業有限公司(香港),天平影業公司 香港公開 1981年7月31日 (UK版 86分)

劍氣神龍
霹靂大遊俠
1978 Dragon Of The Swords Man
  • 武術指導柯受良 導演&監製謝震業 編劇張信義 製片奇峰,張鵬程,陳明明 出品人張金鳳 策劃謝美智 攝影謝震隆 化妝康海倫 髮型宋增仁
  • 宗華"金剣客"鄧雲, 魯平潘義, 龍君兒潘雪珠, 孟飛李氷霜, 龍飛紅毛江覇血賓宮ボス, 高飛"鬼才書生"王烈, 馬場, 徐忠信, 李麗麗瀟湘女,, 杜桂花鬼髪無影飛, 荊國忠, 齊後強, 蘇祥, 楊奎玉, 張紀平, 馬金谷, 王耀, 陳祥, 滕強美, 藤強英, 載秋琴, 黑肉, 林萬掌
  • 台湾台北中影文化城, 十分瀑布, 石梯坪冒頭の海岸

お話 山東の役人、潘義(魯平)が、悪の巣窟、血賓宮に囚われた。 胡丞相の謀反の証拠を入手し、その報告の道中、胡に買収された紅毛江覇(龍飛)の一味に襲われたのだ。 娘の雪珠(龍君兒)は「金剣客」と呼ばれる男(宗華)父親を救い出して欲しいと頼む。 父親の名を聞き、驚く金剣客… それは、命の恩人だったのだ。 行く手に現れる刺客達を次々に倒し、共に困難を乗り越えて血賓宮に近付いていく二人の間には早々と愛が芽生える。

後半になってようやく現れる孟飛ちゃんは、金の亡者で有名な殺し屋、李氷霜(孟飛)…
「ここでお前達を殺したら、この世から無一文の人間が消えてしまう、それは惜しい事だ」
などと訳の判らん事を言って、江覇が霊山峡谷で2人を殺そうと待ちかまえている、という情報を置いて行く。 何だかんだと理由を付けては付きまとうがそれは仮の姿! 実はカサを自在に操る秘密警察だったのねん。彼の不思議な術と二人の愛の力は見事、血賓宮の野望を打ち砕いたのであった! …とは言ってもお父様も娘も死んでしまうのだが。それはそうと、眉毛が陳星さんみたいに吊り上がってますな。そんなに描くんなら剃りぃな、二重になってますやないの。

見所 金剣客と娘を屋敷に招いた美しき刺客、瀟湘女。 彼女が本物ではないとすぐに見抜いた金剣客(宗華)。 「瀟湘女は美しいだけでなく、気品を漂わせている筈だ」「あなたは賢いだけでなく可愛いのね」「俺は鋭いが可愛くはない、可愛い奴はアホだから早死にするのさ」 …などと、思い切り聞き覚えのあるやり取りが延々続いたりして楽しい。 但し、蛇鶴八拳のジャッキーよりはずっと自然だ。 脚本は同じく張信義、こんな風にやって欲しかったからやり直したんか?(この人、台詞は粋だが使い回し過ぎ) ちなみに、こっちはニセモノの方が綺麗で気品もあるけど、本物は逆に無理がある感じだ…

情報 民國67年(1978)出版の「銀河畫報」に「霹靂大遊俠」として4頁分の紹介記事が載っている。

出品/星城(香港)有限公司 製作/謝氏兄弟影業有限公司

大喇嘛 1978 (同名異作あり)Shaolin vs Lama
The Unique Lama
  • 武術指導唐家拳,周台生,浪子,陳世偉 導演孫陽 編劇孫政中 副導演吳東橋 製片劉登善 出品人陳汝霖 攝影孫材肅
  • 孟飛, 岳華ラマ僧, 嘉凌, 貝蒂元の姫, 崔福生, 龍宣 ,陳鋼, 萬重山, 吳東橋, 唐家拳, 周俊, 賈魯石, 李逵, 張英頎, 張宗貴, 周子驥, 浪子, 姚小章, 田明, 嚴重, 金萬希, 王菲, 呂雲保
  • 台湾台北中影文化城, 雙溪公園元のアジト, 麟山鼻決戦前半, 野柳決戦後半, 唭哩岸山

孟飛 メン・フェイ in The Guy With Secret Kung Fu お話 時は宋代末期。 元は宋を根絶やしにする為、少林僧侶に化けたラマ僧をスパイとして送り込み、皇太子暗殺を企てるが、勇士達の活躍により、その陰謀は阻止されたのである… とは言っても、1278年という設定だから、翌年には改めて元に滅ぼされちゃうんですな~。
スパイとして皇太子の一行に潜入し、皇太子誘拐に成功した元の姫、何と護衛の家臣に恋をしてしまい…

見所 ガイコツと闘うジュディ・リーもセクシーだけど、拷問しようとしているのに何度やっても自分で自分をムチ打ってしまってヒィヒィ言ったり、どう考えたって動きにくくて仕方がないガマガエルの着ぐるみで闘ったりするテキがなかなかステキだ。
上官靈鳳の様に塗り過ぎ感は無いが、不思議と暗い画面でも目元クッキリの貝蒂(ベティ)さんの恋物語は、中盤でいきなり猛烈アタックにより展開を見せたかと思えば、双方の死によってあっけなく幕を下ろす。 無理やり押し込まれた濃厚な悲恋ストーリーを「あんこ」と呼び始めたのは、本作からである。

住職、久し振りに見た気がしないのは、キャストや設定、景色、そして城主の出で立ちなど、「關東五大俠」に限りなく近いからに違いない、ポクポクポクポク…

情報 「銀色世界(1977年89期)」に記事が載っている。

出品/五富影業公司(台湾) 台湾公開 1978年

十二生肖大戰十二星座 1978 War of the Zodiac's
  • 導演&編劇侯錚 製片許鐵君,張鵬程
  • 孟飛, 岳陽, 金滔, 高鳳翔, 劉珊

情報 上官靈鳳主演の「十二生肖」という作品がヒットし、同じようなものが沢山作られたらしい。 後から作られた本作は主演が孟飛城主に変わったのだが、同一と勘違いして2人の名が同時に掲載されたデータなどがある。 日本のアニメか何かにも同じタイトルのものがあるらしい。 画質は悪そうだが、入手は不可能ではない。

出品/六鳳有限公司(香港) (出品国/台湾) 發行/來來有限公司 台湾公開1978年

// Page2 // 目録 // Page4 //
タレコミ寺
孟飛(メンフェイ)城top