孟飛映画 ボートクレビュ~ッ

メン・フェイ様出演映画の御紹介~殆どが入手困難という時期に書いたので基本的にネタバレです。
(見たつもり映画館 にあるものは、一つ目の画像をクリックすると行けます。)
別名なども確認済みで、出所が御本人のものもありますので、正確さでは世界一でしょ~ふふふ。
撮影地に関しては判明した場所のみ掲載しております。タレコミ大歓迎♪
ロケ地巡礼コーナーも合わせて御覧アレ~
俠影留香 1980 Everlasting Chivalry
  • 武術指導蘇真平 導演李朝永 編劇朱向敢
  • 孟飛原帥, 孫越, 江明, 雲中岳, 楊貴媚, 龍君兒翩翩, 周瑞舫, 燕南希, 王寶玉, 李強, 李建平, 蘇真平, 陳良俠, 張威
  • 台湾東埔溫泉奇異山荘内アジト, 唭哩岸山奇異山荘の近く, 陽明山國家公園(小隱潭・ 明恥亭)王寶玉の家の近く, 台北中影文化城奇異山荘居住空間
孟飛in俠影留香 お話 場面はいきなり仮面ライダーな洞窟。何か知らんが、薬の処方箋を持った楚煥天というおやじの居場所を聞き出そうとする男、知るかと暴れる相手の頭の天辺に牛の頭部形のピンをグサリ! すると彼は意識を失う… そう、ここは武術家達を意のままに操り、世界征服をと企む悪の組織のアジト「奇異山荘」…(如何にも「アジト」と言って欲しそうなので、そう呼ぶことにするべ。) 「意のままに操る」為に薬が要るのか何なのか、その辺りはよく判らないのザンス! でもぶっちゃけ、そんな事はどーでもいいのだ、例によって。とにかく、数知れぬ男達が近辺で行方知れずになっていましたとさ。

一方、処方箋を持って娘と逃亡中の楚煥天は、追手に捕まり、殺されてしまった。たまたま通り掛かった原帥(孟飛)に助けられる娘、彼女の名は、薄幸を文字にしたような「楚憐」。
「それじゃあ、尚更、優しくしてあげなきゃな」
う”~~~っ、ククククク、古龍じゃないのに古龍っぽい!(爆)
そんなこんなで最初から良い感じになってしまう2人に奇妙な夫婦が加わり、なんじゃかんじゃで女や男が入り乱れ、毎度ながら情のもつれだの権力闘争がありーので、更に悪の親玉の妹(龍君兒)までもが孟飛さまに夢中になってしまい、無理に言うことを聞かせようとするも、いつもの如くヒーローは惚れた女一筋の硬派な少年ジャンプなのだ、ハィハィ。

孟飛in俠影留香 そして最後は、丸で屋内のような山中での大決戦! 哀れ、裏切り者に兄を殺された妹は、恋しい原帥の腕の中で息絶えるのであった。
「心の問題は強要できないって言ったわよね?」
……いやいや、も~充分やろアンタっ!

見所 モテモテなのに1人の女を心に硬派に生きる強~い男前! …って、アホくさいの極地だけど、孟飛ちゃんなら許す♪ 贅沢を言えば、ちょっとでいいから前髪を下ろして貰いたいところだけど、スマイル連発、も~話の中身なんて聞いちゃいないよん!
ショッカーのアジトの後、孟飛ちゃんが馬に乗って山を駆ける哀愁のタイトルバック… おやっ? 英語バージョンはここの音楽が歌ナシだ! な~んでそんな無意味なコトすんの? あの響きがいいのに。
DVDだからって、字幕があると思っちゃダ・メ♥ 音が2言語入っているだけで儲けものな~のだ!

補足 79年香港のATV「楚留香」の影響で制作された映画の1つで、タイトルに「留香」と付くものの古龍とは無関係。

香港新海影業, 香港嘉泰電影 台湾公開 1980年2月16日(19日とのデータあり) (72分)

(楚留香之)桃花傳奇 1980 Legend Of Peach Blossom
  • 導演王瑜 原著&編劇古龍 監製劉鳳英 製片楊健華
  • 孟飛大笑將軍李笑楚留香, 楊鈞鈞上官婉兒張潔潔, 汪強蕭峻胡鐵花

お話 李笑(孟飛)に決闘を申し込み、あっさりと破れた男が、20年の修行は何だったんだと自害する。
萬壽園を訪れ婦人に挨拶をする李笑。 命の恩人として好意を寄せている娘、情情や一族の前で、大きな「ヘーワのヘ」をかます。 それでもめげない情情だが、李笑は彼女をわざと怒らせ追い払う。 そこに現れた婉兒は、李笑をからかいながらも付きまとう様になる。
夜、親友の蕭峻と酒を飲んでいると、情情の妹が現れ不自然な行動を取る。 命を狙われている事に気付いた李笑は、婉兒が何か知っていると知りながら、彼女に惹かれ、君さえいれば他はもうどーでもいいわ❤ …といういつもの骨抜きメロメロ展開に。 墓で襲われたり、相変わらず変なアクションてんこもり… 古龍に訊きたい、おもろいんか、これ???(鬼籍に入られているので不可能だが)

婉兒は李笑と結ばれるも、何も語らずに姿を消す。
彼女は、決闘に敗れ自害した男の娘であった。 家の血を流した者は殺さなければならない。 父親は自分で死んだのだ、と反論するも、長老達の決定には逆らえない。 拒否すれば、自分が死ぬ事になる。 刑を受け入れる覚悟を決めた婉兒だったが、情情らが李笑を導き救出を手引きする。

苦悩する母親の前で、妊娠している事を初めて明かす婉兒。
「私はもう聖女ではないけれど(古龍知らない人にはトートツの聖女!)、お腹の娘は聖女よ。だったら、父親である李笑は聖夫よ。殺す事はできないわ!」
…と一見さん置いてけぼりのクライマックス!
子供の性別は不明だが、娘だったら大事になると脅し、10ヶ月の時を稼ぐ事に成功した。

どこであれ、一緒に暮らしたいと言う李笑を、婉兒は
「私1人でなく、世界中の人を幸せにして欲しい」
と、送り出す。

…だ~からアンタ、相変わらず自分だけイイ思いしとろうが、エエーっ?!
ほんま、よろしわぁーーーーー!!!!!(住職の叫び)
ポクポクポクポクポクポクポクポク……… ◆ 劇 終 ◆

見所 楚留香なのでヒゲにキンキラ扇子だが、表情は美しいのだ困ったね。 目のアップは、ドラゴン少林拳のvs高僧を思わせる麗しさ。 頭に載せた冠の様なものが、常にキラキラキラキラ… 気になって仕方がない。
飯屋で「着替えて来るわ」と言う婉兒も、そう言われて見てみれば、10代のアイドルの紅白の衣装みたいで呆れてしまう。
情情は結構、綺麗じゃないか? 芝居もまともに見えるが… 麻痺しているのだろうか??? 周りが周りなもんで、自信が無い住職である。

補足 古龍の同名小説原作、脚本も古龍。 ちなみに同じジャイ子さんの「西門無恨之」と付いているのは別の作品なのでご注意を。
撮影は韓国でせう。

臺灣宙聲影業公司 台湾公開 1980年 (88分49秒)

碧血洗銀槍 1980 The Silver Spear
Silver Hermit From Shaolin Temple
Silver Hermit Meets the Bloody Fangs of Death
  • 武術指導田鵬 導演張鵬, 潘耀坤 編劇古龍,秋風
  • 田鵬馬如龍, 田鶴邱鳳城, 孟飛沈紅葉, 宗華杜青蓮, 汪萍大婉, 金波小婉, 秦夢碧玉夫人, 陳星鐵震天, 龍君兒、林伊娃、唐威、金剛、古錚、蔡弘、秦沛、田野、李允中、易原、郝曼麗、史仲田

孟飛in碧血洗銀槍 Silver_Spear






お話 翡翠城では姫のムコを選ぶ為、著名な四剣士を招いた。 だが一剣士の陰謀により物語は思わぬ方向へ…… とお茶を濁しておこう。
何だかとっても入り組んでるんだけど、「どんでん返し、あはははは!」なんて言われても、誰が誰だか判んないと、なかなかどんでん返され辛いものがある。 孟飛さまは先に着いていた杜青蓮と軽く手合わせをしている最中、毒により死んでしまってハィ、終了~~~! 残る3人も次々にわざとらしく死んでしまうのであった!!!!!
…とこの時点で早々に見る気の失せてる住職などは、最初っからチンプンカンプな上、剣タチが速回しの時点で酔っちゃってもうパス! 最初の十数分しか見ない孟飛限定のファンは、ストーリーを把握しないまま一生を終えるであろう~♪(検索すればどこかに書いてあると思われるのでメンゴ!)

見所 古龍の同名小説原作、流石は金の為に書いていると言うだけあって、いつもながら何かクサくて入って行けない。 感情移入するのも難しい…
アクションは役者に合わせて付けるべきものだが、目がチカチカする程の速回しと体操技の吹替連発で、折角のゲストなのに実質の出番が更に少なく、ギャラの無駄遣いも甚だしい。 住職は遂にお務め放棄であるが、他の出演者のファンなら面白いのかも知れない… いやどうだろう。 まぁ、いつもの古龍作品のノリなので、それが好きなら。 ちゃんと見た部分で面白い所を探すとすれば、4人目に登場する剣士の馬の降り方がとってもヘンって事ぐらい。

香港高昇影業 台湾公開 1980年3月28日 (94分24秒)

醉八仙拳
糊塗怪俠醉八仙
1980 Kung Fu of 8 Drunkards
Drunken Art's Tricks
  • 武術指導陳木川 導演午馬
  • 孟飛荘風, 陳星白天彪, 司馬玉嬌白玉, 午馬賴皮猴, 雷鳴呉行師匠, 邵佩玲冬冬表妹, 龍飛雷四方獅子, 古錚當二叔父, 陳舊, 鄭富雄モンゴル人, 馬場, 李登財, 柯佑民, 史亭根, 陸一龍段渾, 矮子王モンゴル人の仲間, 扈漢章, 崔立家主, 龍少飛, 馬如風, 項美龍
  • 台湾聖人瀑布冒頭の滝, 龍鳳谷力比べ会場, 眼鏡洞瀑布九重の滝, 國華高爾夫球場近辺ラスト対決, 台北中影文化城

孟飛in醉八仙拳
いびられ上手
お話 麺屋を営む叔父の當二に育てられている孤児、荘風(孟飛)は、或る日、店に現れた飲んだくれの老人、呉行に連れ去られた。 訳も判らず1ヶ月以上も厳しい拳法の修行をさせられ、叔父の元に逃げ戻った荘風は、店の用事で買い物に出た帰り、武術イベントを見物する。 モンゴル出身の強者を負かした者に賞金十両を与える、というものだ。 そこへ現れた風来坊のモンキー(午馬)は、見物人に紛れて荘風の卵を盗む。 気付いた荘風は、追いかけている内に舞台に上がってしまい、勢いでモンゴル人と仲間を倒す。 そこへ、縄張りの主である象拳の使い手、高(馬場)が現れ、荘風は老人に習った構えを見せる。

「酔八仙拳か… 呉行とどういう関係だ?」
「赤の他人っ!」
「ならば誰に習った?」
「八仙にっ!」
自信たっぷりにボケてみたものの、全く勝ち目が無く、モンキーの助けを借りてその場から逃げた。

孟飛in醉八仙拳




象拳の高は、賭博場の2階へと急ぐ。 醉八仙拳を見たと報告を受けて驚いたのは、兄貴分、豹拳の段渾(陸一龍)。 7年前、虎・豹・獅子・象(エライ順)の4人組は、呉行を殺して醉八仙拳を絶やしたつもりだったのだ。 呉行が生きているとなればやっかいだと、弟子と思しき荘風を見つけ出す様、象拳の高に命令する。 賭博場に顔を隠して出入りしているのは、獅子拳の雷四方(龍飛)。

何も知らずに麺の出前をする荘風、その身軽さはスパルタンX~って、こっちの方が先やん! こ~んな店があったら、毎日10回位、頼んで破産しちゃうね… キュートな笑顔を振りまいたりしている内に店が襲われ、従妹の冬冬に象拳の高の仕業と聞いた荘風は、試合場へ戻って仕返しをする。 この事はすぐ、虎拳の白天彪(陳星)の耳に入った。 仇を討って帰ったに関わらず叔父に罵られる荘風を見たモンキーは、賭博で一稼ぎし荘風に渡す。
またまた或る日、食い逃げしようとしたならず者達を、叔父に止められ手が出せない荘風に代わり、蛇拳の使い手、白玉(司馬玉嬌)が懲らしめた。 白玉は天真な荘風にズッキンの様子… 名も告げずに立ち去る彼女であったが、荘風がイカサマ賭博師達からモンキーを助けた折に再会する。
目の前を通り過ぎた獅子拳の雷四方の正体を尋ねるモンキーに、関わるなとばかりの荘風。 イカサマで勝たせて貰えるとの計算からであろうか、その雷四方に化けて賭博場に現れたモンキーであったが、すぐに変装がバレて追い出されてしまった。

孟飛in醉八仙拳 豹拳の段渾は、家主に命令し、叔父を立ち退かせようとする。 家賃代わりに商売道具を置いて行けと言われ、従妹は
「お金があれば自分の店が持てて、こんな扱い受けずに済むのに」
その言葉を聞いたモンキーと荘風は、金持ちに化けて賭博場に乗り込む。 数回勝てば店が持てるぞと言いつつ、負けまくってズボンまで持って行かれた挙げ句、イカサマだと騒ぎ出したモンキー。 乱闘で大はしゃぎ、お茶目な孟飛ちゃんにお下劣ギャグ炸裂の午馬と、私に言わせりゃこの映画のクライマックスはここである。 豹拳の段渾が手下を差し向けるが、白玉も加わって脱出成功! その様子を黙って見ていたのは、獅子拳の雷四方だ。

結局、金は手に入らず、賭博場に行ったのかと叔父に叱られる。 そこへ家主達がやって来て、店を潰し始めた。 堪え切れず反撃した荘風に、家主は豹拳の段渾の指図だと洩らし、出て行かないと言い張っていた叔父は、その名を聞いて諦める決心をする。
引っ越したものの、叔父は病気だし、従妹はまだ幼い。 1人で仕事を探す荘風にバッタリ出会った白玉は金を渡そうとするが、荘風は受け取らず、住処も告げずに去る。 その様子を影で見ている段渾と雷四方… 荘風を雇わないよう、行き先々に根回しをしているのだ。 病状がどんどん悪化する叔父に罵られ、荘風は、全ては豹拳の段渾の仕業だと賭博場に殴り込みに行くが、歯が立たない。 駆け付けたモンキーと共に逃げる荘風、それを追おうとする段渾を止めたのは、獅子拳の雷四方だった。

孟飛in醉八仙拳 師匠、呉行の住処へやって来た荘風とモンキー。
「誰が師匠じゃ!段渾にやられたんじゃろうが」
「あの4人を御存知なんですか?」
どんな因縁があるのかと尋ねたところへ、後を付けて来た獅子拳の雷四方が姿を現す。 師匠の指示通りにワザを繰り出す荘風だが、これが又、酔った師匠が途中で寝てしまったりするのだも~~~午馬監督ったら遊び過ぎ♪

荘風が何とか雷四方を退治すると、師匠の呉行はゆっくりと語り始めた。 7年前、悪名高き4人が事件を起こそうとしたところに出くわし、阻止したのだが、その際に負った「内傷」が原因で拳法が使えなくなり、以来、酒に頼って生きているのだ。 4人にも死んだと思われている… そんな或る日、荘風に出逢い、己の全てを授けようとしたのだった。 事情を話さなかったのは、個人的な問題を押し付けたくなかったからだと言う。 それを聞いた荘風は、従妹と叔父をモンキーに託し、修行に励む決意をするのであった。

モンキーは豹拳の段渾に捕まり、巻いて逃げるが、その間に従妹がさらわれてしまった。 白玉は残された叔父を自宅に連れ帰る。 モンキーから2人が消えたと聞かされた荘風は、賭博場に行き、豹拳の段渾の居場所を力ずくで聞き出す。 九重の滝で待ち受けた段渾を片付けた荘風の元に、モンキーがやって来る。 あんなに冷たい叔父なんか放っておけばいいと言うモンキーに、身内に酷い事を言うなと怒る荘風。 悪かったと泣きじゃくるモンキーに、困った荘風、笑顔で仲直りなのであった。 このスマイルって「地」だよね… ハハハ♪

孟飛in醉八仙拳 叔父に話を聞いた白玉は、従妹を連れ去った2人、金銀双虎の元へ行き、理由を問い詰める。
「お嬢様、これは父上の命令です」
白玉は親玉、虎拳の白天彪の娘だったのだ! 娘が荘風に好意があると知った白天彪は、誤解だから家に呼びなさいと言う。 白玉は疑わず、2人に叔父と従妹の居場所を知らせに行く。 父親を呼んで来るからと白玉が消えた直後、現れた金銀双虎。 彼らを倒した荘風の前に、最後の敵、白天彪が現れた。
「お前が呉行の弟子か」
「そうだ!」

同じ姓の白玉が白天彪の娘と気付き、騙されたと思い込んだモンキー。 初めて身内の悪事を知らされた白玉は、モンキーに連れられ父親の元に駆け付ける。 苦戦する荘風を攻撃し続ける父親の前に飛び出し… 何故と問い続けながら息絶える白玉。 愛する娘を殺してしまった白天彪は、反省するどころか逆ギレし、尚も荘風と闘い続ける。
…そして悪は滅び、明るく劇終~~~

見所 監督、午馬自らも出演し、何故か藤岡弘に見える不思議なヅラの孟飛ちゃんと2人して、妬けるほど楽しそうに遊んでいる。 酔拳がらみという事で、いつもの美しい脚の形は拝めないが、時に無邪気に、時に凛々しく、いつもに増してクルクル変わる表情、口がよく動く泣きそーアクションもたっぷり、何よりも天然孟飛ちゃんの小動物的な愛らしさを堪能出来る。 体操吹替も速回しも、あるにゃあるが、特に気になる程ではない。 多分に幼いので、十代という設定なんだろうけど、こ~んな色っぽい十代がいたら即、補導ですよ補導♪ (…と書いたが、年齢設定に関しては続報をご覧頂きたい。)

孟飛in醉八仙拳




午馬演じるところの、「祖宗」という名の猿を連れている賴皮猴は「フーテンのガリガリモンキー」とでも訳そうか、英語版では Monkey と呼ばれている。 コミック仕立てでヒットした「酔拳」からの発想であるとは推察されるが、それを目指したとの先入観で見てしまっては、この映画の面白さは味わえない。 これは美形とアクションを多用したおフザケ映画なのだ。 中国語版はその意図がストレートに伝わって来る。 全くもってやりたい放題、フケツ・お下劣は午馬の担当であるが、孟飛ちゃんがあの顔でお遊びに加わるのもイイ。 師匠の言葉も訛っている上に酷く不明瞭で、あんまり真面目に喋っている様に聞こえない。

DVDは英語版しか存在を確認できていないが、うっすらと原語の音声がかぶっている… そんなことする位なら、まんま入れとけよまんま~!

御本人情報 住職が孟飛城主から直接、頂いた最初の情報である。 機会がいきなり訪れ、質問を用意していなかったもので、その時、見ていたこの作品の役の年齢設定をお尋ねしたのである。 お答えは… 「二十歳過ぎぐらいじゃな~い?」 はっきりとした設定は無かったという事であろう~~~とにかく孟飛さま御自身は、その位の年齢の芝居をしていらっしゃるという事である… 何とか補導を免れてめでたし♪ 嬉し恥ずかし第1回インタビュ~(?)はタレコミ寺内記事をどうぞ。

出品/金之塔影業有限公司 公開 1980年

武當二十八寄
石人關十八奇
1980 The Unbeaten 28
The Unbeatable 28
The 28 Wonders of Wu-Tang
  • 監製&編劇&導演郭南宏 武術指導李超俊師父仔 製片人林錫銓
  • 孟飛Tiger, 龍世家Master Yung, 張詠詠師匠の娘, 龍冠武, 燕南希, 江南, 師父仔, 龍嘯, 柯佑民
  • 台湾台北中影文化城, 十分瀑布秘伝書を捨てる滝, 高雄澄清湖-豐源閣浦島ルックで闘う建物, 高雄田寮月世界冒頭決闘の地, 大虚堂への道

お話 ハナシは仇討ちものであるが、メインは拳法の極意書「大虚真本」を手に入れる為に18の試練にチャレンジする大虚堂だろう。入口にはいきなり「虚無---大虚仙人」の張り紙が! 筋肉番付ばりの門をクリアして入ると、動く木人も真っ青の、笑う石像ちゃんの間を突破、しかし兵馬俑の集団リンチにあえなく敗退。修行を積んで出直した二度目の挑戦では、必殺ハナ飛ばし拳に破れて瀕死の重傷を負うが、「死ななくてラッキーじゃった」などとのんきな和尚。更に厳しい鍛錬の末、三度目にてようやく合格、念願の「大虚真本」を手にするが、何と中身は白紙。実はあぶり出しであることを発見するも、中に書かれていたのは、18の試練を突破する方法であった。つまり、本を手に入れる為に使ったワザの数々こそが極意なのであり、本を手にした者にはもう不用なものなのである… 和尚は笑いながら本を燃やしてしまう-----いと虚し。和尚は続けて、「さぁ、お前は十分に力をつけた。仇を打ちに行きなさい」 格闘の末、仇を追い詰めた洞に待っていたのは、ロボット仏像。もーばかばかしくて骨がとろけそう...

見所 三節棍や圏(おなじみの輪っか)を使う孟飛は初めて見るが、そういうもんを素直に楽しむ映画ではないんではなかろうか。 海外ではシリアスなアクション映画と勘違いされている節があるが、相変わらずの一直線前髪にびっちり眉毛で男前をキメ込んだ孟飛ちゃん、底知れぬあほの渦に巻き込まれていく彼の姿に、ファンは腰骨玉砕間違いなし! しかし師匠の娘はやたら可愛いし、みんな楽しそうだ。主演デビューから十年以上経って二十歳の役は無いだろうとか、そのヅラ似合わないよとか、眉毛描き過ぎとか、真面目なツッコミ入れてる場合じゃないのだ。

宏華國際影片(香港)有限公司 香港公開 1980年9月 (90分)

劍氣滿天花滿樓 1980 (劇中タイトル文字)The Legend Of Lu Siao Phone
(VCD?封面)The Legend Of Lu Siao Feng
  • 導演&編劇王瑜
  • 孟飛陸小楓, 石峰花滿樓, 凌雲西門吹雪, 楊鈞鈞上官飛燕,小表妹上官丹鳳, 葛香亭大金鵬王, 葛小寶閻鐵珊, 陸一龍獨孤一鶴, 田野霍休, 李健平霍天青, 李逵蕭秋雨, 平眞?

古龍の陸小鳳シリーズ、原作は「金鵬王朝」。89分39秒。このシリーズのどれかで「ワイヤーで木に激突事件」は起きたらしい…
英題の「Phone」は本当にカバーにもオープニングタイトルにもこう書いてあるのだ!
裕泰出版社が1985年9月に古龍の名で同名の小説を出しているが、映画とはかなり違う様である。
孟飛さまは高い位置のポニーテールにヒゲ仕様。 盲目の剣の達人、花滿樓を人質に頼み事をされた孟飛さまは、西門吹雪という強いおっさんに助っ人を頼みに行くのだが、「ヒゲを剃って来たら聞いてやる」と言われて剃るのだな。 ヒゲ無しシーンは結構長いのが宜しい♪ ストーリーはもうちょい待っておくれやす。

出品/香港巨倫影業, 大聖國際電影 台湾公開 1980月2月1日 (94分)

新月傳奇
星月傳奇
1980 The Sun Moon Legend
The Young Moon Legend
  • 武術指導蘇眞平 導演王瑜
  • 孟飛楚留香, 楊鈞鈞新月,新月の母杜先生, 凌雲胡鐵花, 石峰銀箭薛穿心, 王冠雄白雲生, 陸一龍史天王, 陳淑芳花姑媽, 李逵青衣人, 葛香亭焦林, 黃仲裕黑竹竿, 蘇真平, 謝忠志

孟飛in新月傳奇 お話 変な麺屋で偶然知り合った老人の行方不明の娘を捜す事になった楚留香。唯一の手がかりは首筋の三日月型のアザ。同時に彼のマブダチは見知らぬ夫人から、ある姫君を捜し出して悪名高き領主、史天王に嫁がせるよう頼まれていた。姫は世にもブサイクな、、、いや「絶世の美女」であるという。どうやら二人の捜さねばならない娘は同一人物であるらしい。やがて留香は、目の前に現れた謎のブサイクな、いや「可憐な」娘と恋に落ちる。彼女の正体は何と、かのブサイクな、、、あっいや「美しい」姫君だったのだ!

孟飛in新月傳奇 襲われたり助けられたり、何だかんだとややこしい話を経て、ついに城に乗り込んだ留香は、知恵と剣の腕で見事、史天王の首を取り、めでたくブサ、、、美しい姫のムコとなるのであった、ぜぃぜぃ。とにかく古龍の映画化作品は展開が唐突でワケがイマイチ判らない!

見所 古龍原作「新月傳奇」。 頭のキレる小粋な剣豪、楚留香を演じる孟飛はキンキラ扇子にちょ、ちょびヒゲを~!(孟飛城としてはお見せできませぬ…) ワイヤーに早回し、その他変なトリック、うさん臭いアクションはさて置き、孟飛映画ではいつもヘンなヤツの王冠雄は渋いヒゲ面だ。男前が皆ヒゲを生やしているのはこの時代の常識か?! ヒゲを隠すとやっぱりキュートな孟飛さま、キャンディーズの蘭ちゃんみたいだねぇ(歳がバレるよ)。でも相手役がブサ、、、いや、何と言うか。顔を置いといても芝居にすらなってない。
ぶっちゃけ「楊鈞鈞が金出して作った」って書いてある… やっぱ世の中金かぁ。 「銀河畫報」に「星月傳奇」の名で載ったそうな。

出品/香港大五影業公司 台湾公開 1980年7月17日 (84分47秒)

御劍伏魔 1981 Imperial Sword, Crouching Devil
  • 武術指導江生 導演方豪 編劇柳松柏 製片金長林
  • 孟飛夏劍虹, 夏玲玲小夢, 井莉沈飛云, 張翼龍武, 江生, 魯平, 徐淑媛, 谷峰, 葛香亭, 金波, 乾得門, 箏静順
  • 台湾東埔溫泉冒頭と九音魔女の洞窟, 雙龍瀑布冒頭の滝, 黑龍潭ボートレースの川, 台北中影文化城

孟飛 メン・フェイin御剣伏魔
色男壱
お話 完石大師は「太玄真経」を編み出すが、それは徳のある者が習得すれば正義を維持出来る代わり、そうでなければ武術界を破綻させてしまうという危険なものであった為、大師は自ら奥義書を隠してしまった… 大師は弟子、沈飛云(井莉)に悪を滅ぼすようにと言い付け、「問題が起きたらこれを開きなさい、解決方法が判るであろう」と、巻物を授ける。

孟飛 メン・フェイin御剣伏魔 そして強者どもが幻の「太玄真経」求めてインディー・ジョーンズ♪(音楽はスター・ウォーズだが) そこは絶体絶命の罠が幾つも仕掛けられた死の洞窟。 1人、又1人と消え、生き延びて「太玄真経」の隠し場所の地図を手にした1人(江生)も、悪党、黒鷹派に襲われ滝からザッパ~ン! たまたま発見して助けようとした夏剣虹(孟飛)だが、既に息絶えた後であった。 死人が持っていた地図を師匠の元に持ち帰ると、師匠は瞬時に、エライ事に巻き込まれてしまったと悟る。 急いでお色気担当の娘、小蘭(杉本彩似)の背中に気功術で地図を写した後、剣虹と小蘭を田舎へ発たせる。 黒鷹派の頭目、龍武(張翼)が地図を奪いに現れるが、地図は燃やして処分した後。 師匠はその場で殺され、剣虹と小蘭にも追手が迫るが、大師の弟子、沈飛云が何故か男装で現れ、危機を救う(何故って、そりゃハナシをややこしくする為に決まっているのだが)。

3人は先祖代々の薬屋、じゃじゃ馬の小夢(夏玲玲)の宿に立ち寄る。 そこは、彼女の父親が発明したという機械仕掛けで一杯であったが、追手を撃退するには余り役には立たず、宿は全焼してしまう。 頭目は、難を逃れて先を急ぐ3人に追い付き、杉本彩似の小蘭を襲う。 剣虹が逃げる最中、入水自殺を謀った小夢を助けると、剣虹のせいで住む場所も生きる術も失った彼女は、彼らに付いて行くと主張する。 剣虹の実家では、頭目の毒攻撃を受けてしまった杉本彩似の小蘭を、沈飛云が治療している最中であった。 又もや必要なのかどうか判らないお色気シーンに、疑いを掛けられる沈飛云であるが、小夢は彼女が女性である事を早々に見抜いていた。 誤解をした剣虹に攻撃された上、追手の攻撃を受けた沈飛云は、深手を負ってしまう。

彼女を救うには、3日以内に九音魔女の洞窟に生えている植物の実を手に入れなければならず、3人は杉本彩似の小蘭を置いて洞窟へ急ぐ。 だがプロフェッサー・ギル… じゃなくて魔女に見付かり、笛攻撃に苦しむ(無意味に長いので速送りすべし)。 運良く魔女に気に入られた剣虹は、結婚を条件に植物を分けて貰う。 お陰で回復した沈飛云であるが、じゃじゃ小夢はご機嫌斜め。 も~~~。
「そんな女、放っておいて帰りましょ、だってアンタ、家には杉本彩似の小蘭もいるじゃない!」
も~~~~~っ、なんぼハベらかすねん!

孟飛 メン・フェイin御剣伏魔
色男弐
「そうね、嫁としてお母様にご挨拶しなきゃ♪」
…と、ノリノリで付いて来る九音魔女。 が、帰り着くと、母親は殺され、杉本彩似の小蘭はさらわれていた。 杉本彩似の小蘭の背中の地図を見た頭目は、用済みになった彼女と部下を犠牲に様々な仕掛けを突破、「太玄真経」を手に入れ、無敵の拳法の訓練を開始する。 一足遅れて辿り着いた剣虹らは、「太玄真経」が奪われ、杉本彩似の小蘭も殺されたと気付く。

師匠の教え通り、巻物を開いた沈飛云は、男女一対となって完成する「御剣術」を習得すれば「太玄真経」を打破出来ると知り、剣虹と2人で修行に励む。 次々に技を身に付けて行く剣虹であったが、最後の難所で、技に耐え切れず吹き飛ばされ、タラちゃんの足音のような効果音をバックに意識を失ってしまう。 九音魔女は、彼を助けた上、一気に技も上達させる方法がたった1つあると言う。 覚悟を決めた魔女は、底なし沼へ「千年蓮」を取りに行く。 見事、その花を手に入れ、ドリフで爆発した森光子のようにズタボロになって帰って来た彼女は、笑う所かどうか戸惑う我々の前で儚く息絶えるのであった… 儚いかどうかは、意見が分かれる所かも知れないが。

孟飛 メン・フェイin御剣伏魔
美形はつらいよ
死の淵から蘇った剣虹は、仕方なく夫婦になったとは言え、自分の為に命を落とした九音魔女の事を思い沈む。 小夢は、そんな剣虹に更に力を付けさせようと、魔女の実と千年蓮の根を調合した薬を飲ませる。 すると、力が付き過ぎたのか… 急に苦しみ始める剣虹、駆け寄る小夢、逃げる剣虹、何かがおかしい。 訳が判らない2人… そして「事故」が起きてしまう。 見ている方も理解出来ない、何があったん? アホ芝居の一種だろう、と思うのだが… 笑うとこ? 笑うとこ? 一応、笑っとこか。 …なんて迷っている内に、何やコレ、新しいチカラワザやん、斬新過ぎるわ!(爆)
「想像にお任せします」とばかりに次のシーンへ。
帰って来た沈飛云が「薬は効いたのか」と尋ねると、何だか気マズイ空気のご両人。 お色気担当は杉本彩だけらしく、観衆の目の前で何かが起こる訳ではなく、チラリズムですら無いのであるが… 多分、沈飛云は理解していない。

沈飛云は気にせずに頭目の悪事について語り始めるが、話の途中でいきなり頭目を成敗に行く場面にすっ飛ぶので、続いて何かあったのかどうかは定かでない… 後は頭目、龍武を打ち負かして、めでたし! …で、どーすんの、「事故」の責任取んのか? (それはそれで、死んだ2人が気の毒だ。)

孟飛 メン・フェイin御剣伏魔
色男参
見所 話が忙しくあっちゃこっちゃ行くのであらすじが長くなってしまったが、要約すれば、相変わらずのモテっぷり、の一言に尽きる! 現在でもレア映画の部類に入るであろう… という事で、映像は最高級の画質ではないのだが、画像を頑張ってみた(偶然ではあるが、時系列に並んでいる)。 「七巧鳳凰碧玉刀」でも共演している夏玲玲は、美人と言うにはクド過ぎるかも知れないマギー・チャンをあっさりさせた感じの顔で、普通に可愛らしく、芝居が軽くて親しみ易い。 自殺を謀るシーンも切羽詰まっておらず、彼女のコミカルな芝居が無ければ、もっと「どうツッコめばいいの」な作品になっていたかも知れない。 基本的に俳優陣のルックスと芝居がまともなので、大惨事には至らないのだが… とは言え、笑っていいのかどうか判らない場面が多過ぎて疲れるのだが、つぎはぎのセーラー服みたいな衣装の孟飛ちゃん、いつもながら色っぽい死にかけシーンはあるし、最後には何故かマントも加わりスターの出で立ち、正にアイドル仕様で台湾移住への序曲という感じだ。 後のTVでのブレイクを知らない我々日本人にはピンと来ないが、台湾で孟飛と言えば、多分、この硬派なポニーテール美少年仕様なのだろう。 全編に渡って、可愛いっちゃあ可愛い。 前髪あるし、まめに吐血してるし。 あっ、杉本彩似の小蘭は、「お色気シーン」と言っても「背中」が見えるっちゅうだけよっ、期待させてごめ~んね♪

出品/樺樑有限公司

搏殺
雪亮的一刀
1981 Diamond Fight
  • Diamant Kuppet(デンマーク)
  • 導演李作楠 武術指導柯受良 監製張權,金長樑 編劇丁善璽 製片黃令舒,林權,邊威 策劃姜中平,陳永和 執行監製張權 出品人雷偉生
  • 王冠雄Thiu Min, 徐少強Allan ChanC.I.D.捜査官, 王道カタカスージーの従兄弟, Showd Zo, 陳恵敏Chin Lou私立探偵, 孟飛Chow, 高飛Tong, 劉雅麗Allan の女, 唐絲Chin Lou の女, 陳軍堡, 原森, 佟林, 蔡中秋冒頭の殺人犯, 水野桔花スージー松田の娘, 長川吉孝, S川良一ヒロシ-写真←無断使用と思われる(勿論ノークレジット)
  • 香港啟德機場, 尖沙咀-海運大廈(海港城停車場), 北京道~梳士巴利道

孟飛in雪亮的一刀 お話 香港のあるホテルで日本人客、松田が襲われ、34個のダイヤが奪われた。発見者である娘スージーは皇家警察 C.I.D.のチャン捜査官(徐少強)らの取り調べを受ける。 松田は宝石店で働いていたが、ダイヤは店から盗んだ商品だったのだ。
宝石店の経営者達は、娘スージーがありかを知っていると睨んでいたが、証拠が無い為、国際警察に通報した上で現地の私立探偵(殆ど殺し屋)で闇社会にも通じているチン・ロー(陳恵敏)を雇った。

日本からは、松田の死の知らせを聞いた甥のカタカ(王道)が駆け付けた。 叔父に盗みをそそのかした事をスージーに責められたカタカは、犯人はかつての自分の部下と知り、半端な長さの「日本刀」を渡して「大和魂を証明しろ」と迫る… ククク♪ カタカって… 田中と言いたかったんか? ククククク♪

そして、とあるパーティーにて…
特別ゲスト出演の孟飛さま扮する大金持ちチャウ(多分、周だと思う)は、東洋一の宝石の収集家。 トレーニングジムを経営するチウ・ミン(王冠雄)の仲介で、珍しい高価なルビーを鑑定書無しで購入する。 以上で孟飛さまの出番終了につき、以上!…と言いたいが、一応、最後まで書きますか、ポクポクポクポク…

宝石目当てでチャウに付き添っていた女(劉雅麗)は、パーティーに招かれていたチャン捜査官と親密な関係のようだ。 女は、チウ・ミンに実はあなたが好きなのと言い寄るが、硬派っぽく拒否される。

チャン捜査官の調べによると、カタカの義父、鈴木は、白金塊をたんまり乗せて沈没したロシア船を引き上げようとしていた。 大金を注ぎ込んだものの失敗、その事業は、同じく日本人のヒロシ(何故、いきなりファーストネームになるのかはさて置き)に取られてしまった。 カタカは事業の権利を取り戻す為の資金が必要なのだ。
だが、チャン捜査官はあくまでダイヤを取り戻す事に執着する。 この辺りから既に怪しい。

カタカは、元手下から取り戻したダイヤを売ろうとしていたが、私立探偵チン・ローは取引相手を捕えて取引場所を聞き出し殺す。 取引相手は、チウ・ミンがチャウに紹介した宝石商である。 彼が消えたと知ったチウ・ミンは、スージー達に会い、相棒の取引は自分が代わって続行すると告げる。 それを嗅ぎ付けたチャン捜査官にチウ・ミン放つ台詞「ダイヤは世界で最も鋭いナイフだ」が中文タイトルなのだろう。 シラを切るチウ・ミンに、チャン捜査官はダイヤを持ち主に返す為に協力し合おうと言うが、断わられる。

ほぼ殺し屋の私立探偵チン・ローに襲われたスージーを間一髪で救い出したチウ・ミンは、彼女の色仕掛けにあっさり陥落!(爆) 翌日、チャン捜査官の女に再び言い寄られるチウ・ミンだが、友人でもあるチャン捜査官との結婚を勧め、とびきりの祝いを贈ると約束する。

チウ・ミンは私立探偵チン・ローに襲われ、反撃して殺すが、その現場をチャン捜査官に撮影され、ネガが欲しければ捜査に協力しダイヤを渡すようにと要求される。
一方、殺されたチン・ローの弟、サミーはチン・ローの女の元へ駆け付け、ダイヤの仕事を引き継ぐ決心をする。 みんなにマークされている為、変装してカタカに会いに行ったスージーだが、サミー率いるバイク軍団に襲われる。 2人を助けたのはアムステルダムからやって来た宝石業界のベテランを名乗るトン(高飛)。 彼は「チウ・ミンは信用出来ない奴だ、代わりに自分と取引してくれ」と名刺を渡す。
不安になったスージーはチウ・ミンに電話を掛けて取引の日程を早め、金を用意出来なければ他の相手にダイヤを売ると言う。 チウ・ミンはチャン捜査官にこの事を話し、金を用意させる。 だが宝石商を名乗ったトンは国際警察で、彼の金は宝石店が用意していたのだ。

翌日、チウ・ミンとスージーの乗った車を部下達に追跡させたチャン捜査官だが、2人はまんまと下水道に脱出、ダイヤを持ったカタカと落ち合って取引を済ませた後、3人は別々に逃げる。
名刺に発信器を仕込まれていたカタカはトンに見付かり、金か命かの選択を迫られ、相打ちに倒れた。

宝石を持って地上に出たチウ・ミンは、チャン捜査官達に捕まり、ネガとダイヤを交換し放免される。 チャン捜査官は、持ち主の宝石店には刑事手続きが済んでからダイヤを返すと説明する。 このやり取りはチウ・ミンの耳にも入っていた。 チウ・ミンが帰宅すると、スージーがいた… シャワー後なのにアイシャドウばっちりで。 ダイヤを渡してしまった事を打ち明けるが、スージーは「あなたの方が大事なの」とばかりに気にしないそぶり…

一方、チャン捜査官は…
プレゼントの小型犬を連れて女の元を訪れ、プロポーズしていた。 ネコババした事を隠してダイヤを見せ、明日、ハネムーンに発とうと言う。 彼が帰った後、チウ・ミンに結婚を告げる女。 チウ・ミンは「お祝いを贈る」という約束を守る為に、女の元へ駆け付ける。 この期に及んで未練たっぷりの女は、留守の間、チャン捜査官に貰った犬の面倒を見て欲しいと渡す。 犬のケージにダイヤが隠してある事を、女は知らない。

高飛びのつもりでハネムーンに発とうとしたチャン捜査官は、ダイヤがチウ・ミンの手に渡ってしまったと知り、女を殴り激怒する。 チウ・ミンに電話を掛け、渡したネガはコピーだと言い、呼び出す。 スージーには知らせずに出掛けるチウ・ミン。 ネガの件は嘘で、チャン捜査官はチウ・ミンを殺しダイヤを奪おうとする。 懐かしい土管だらけのシチュエーションでの対決、そしてダイヤは誰の手に…?! (…って既にワケワカメでどーでもいい人が大半だろうけど)

見所 孟飛さまは15分位から2分ちょいの出演だが、成金ぽくないお金持ちっぷりが素敵だ。 宝石の扱いが石ころっぽく、とてもキョーミがありそうには見えない。
メインキャスト半分が日本人という珍しい設定で、本物の日本人が演じているにも関わらず、部屋の壁紙が青竹の模様だったりなど、控えめながらジャパンファンタジーを繰り広げてくれる。 王道がお線香をあげるシーンでは、鐘の音が「プィン、プィ~ン」!
チャン捜査官の女と日本人(何故かスージーという名)の区別が付いていないと、物語が把握出来ないと思う。 最後に出て来るのはスージー。 冒頭で「命に換えても父のダイヤを守る」と言っており、それを最後まで貫こうとする。 彼女らを含め、女性3人は全員、同じパターンで脱いでしまう…
王道が女には目もくれずキケンなアクションで頑張っているというのに、共演の王冠雄、徐少強、陳恵敏がこぞってお色気にどっぷりとは、いとをかし…

補足 レビューは英語音声、デンマーク字幕版を使用。 孟飛さまは「特別ゲスト」としてクレジットされている。 1982年とのデータも存在する。
OPクレジットに日本人の名は無いが、ポスターにはある。 「長川吉孝」は「おさがわよしたか」と読むようだが、どの人だか判らない。 まぁ、どーでも良いとこだが。
水野桔花は「水野ゆか」としてマニアに知られている様だ。 改名したと言うより、香港映画だから漢字を遣わざるを得なかったのではなかろうか… どーでも良いがアゲイン。 今もお元気だそうで、良かったではないか。
ポスター画像は不鮮明な為、判り難いのだが、台湾の「龍祥影業有限公司發行」である可能性が高い。
印刷物や映像で確認が取れていない別名には「Superior Knife」「最高的一把刀」「雪山飛刀」があるが、誤字や誤りなども多いデータベースなので、信憑性は微妙。 「最高的一把刀」は、あるとすれば「最亮的一把刀」、即ち「最もまばゆいナイフ」を1字読み違えたものではと疑われる。 ならば、「雪亮的一刀」よりもむしろ台詞に近い。 「搏殺」は香港のタイトルらしい。

出品/香港天平影業公司 發行/龍祥影業公司(Long Shong Pictures Ltd.) (デンマーク版 91分)

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