Five Masters Of Death
少林五祖 - 第五頁

マーの脱出を確認したフーが撤退の号令を掛ける。

次々に逃げ出して来る仲間達.....
だが統領カオ・フォンの姿は無い。
彼はマーと子分達を逃がす為に自ら犠牲になったのだ。

「忘れるなマー、彼はお前の為に死んだんだ。」

統領の死を告げに、盗賊達の隠れ家に戻ったフーと仲間達。

祖国の為に立ち上がる決心をした彼等は、新しいリーダーのもと、来たるべき闘いに備えて鍛錬を積む事を約束する。

フーは、情報を交換し合う為使者を送る事を言い残して去って行った。


五人は、敵との力の差を痛感していた。
「修行でもして出直さないと歯が立たないね」
マーの冗談まじりの一言が四人を動かした。

彼等は敵の裏をかいて少林寺に戻った。 焼け跡から探し出した先の焦げた武器は、修行の目的を思い出させる絶好の練習道具である。 彼等のもとには月に一度、使者が連絡を取りに訪れるのみとなった。

祖国の為に、そして散って行った同志達の為に...



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